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補い合う

2016年10月12日

日経を読んでいたら「色弱」についての記事がありました(2016.10.2付)。

色弱者だけでなく全ての人に優しい色使いをする「カラーユニバーサルデザイン」の普及に努めている人の記事で、色弱者の特性を理解することがノーマライゼーション(社会の平等化)への一歩となり、理解とちょっとした工夫が職業選択の幅を広げるという主旨でした。

これを読んで、偉大な精神療法家であるミルトン・エリクソン(精神科医、心理学者)がかなりの色弱であり、紫色ははっきり識別できたために紫色のシャツや持ち物を愛用していたということをふと思い出しました。このエピソードを初めて知ったとき、正直、仕事に支障はないのだろうか…と思ってしまったのですが、そういうのは無知のなせるところなのでしょうね。

人は何らかのハンデを背負っても、社会の理解があって生活上の工夫をしたり、ハンデを補うような他の能力を発達させたりして、生活に順応できるようになるのですね。エリクソンくらいの人にまでなると常人には及ばない桁外れの観察力が身についてクライアントの変化を読み取っていたとのことですが、勿論ここまでいかずとも「可能性を探っていく、選択肢を広げていく」というのは大変面白いことだと思いました。

現在アメリカでは、ヒラリー対トランプの公開討論中(2回目が終わったところ)ですが、ヒラリーは「diversity:多様性、種々雑多」という言葉を使っていて、この点も両者の決定的な相違なのでしょうね。二人の討論をPBS放送で聞いていると、なかなか勉強になります。ヒラリーの英語は聞き取りやすく(勿論私には判らないところもありますが)、英語なんてわからずとも、如何に討論するか?というノンヴァーバルな態度を観察学習することが出来ます。話が逸れましたが…。http://www.pbs.org/video/2365860709/

実りの秋

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