2025年01月23日
年末年始に罹ったインフルエンザの影響が続き、ブログの更新が遅くなってしまいました。去年気を抜いてワクチン接種を怠っていたのが祟りました。先週やっとB型対策のためのワクチンを受けてきました。自分の体の弱点を知っておく、というのはやはり大事ですね。
さて、自尊心ワークブックの続き。
その前に今朝読んだ朝日新聞の記事で、関連しているな…と思ったものがありました。それは「ハーバード白熱教室」で有名なマイケル・サンデル教授へのインタビュー記事でした。サンデル教授は、民主党が政権を奪われトランプ政権が誕生したのは、高学歴のエリート層を除いた国民の大半である労働者の「尊厳」が長年見捨てられてきたためだと述べていました。「尊厳が守られる」というのは、経済的な意味においてだけではなく、文化やアイデンティティーの意味においても重要だということです。
ここでワーク§4の話になります。ワークブックでは「人間の価値についての基礎知識」について説明されています。人間は外的な要因とは無関係に、無条件に平等で中核的な価値がある、ということです。富や権力など付与できるものだけではなく、能力や生産性、持って生まれた外見や性質なども「外的な要件」です。魅力的な人であろうとそうではなかろうと、善人であろうとそうではなかろうと、人間には誰にでも本質的に侵されない価値が備わっているのです。
サンデル教授の指摘する「尊厳」とは、人間の価値とは何か、ということと深く関係しているのではないでしょうか。今一度、社会はそのことを考えていく必要があるのではないかと私は捉えています。