2024年04月10日
土・日開催の日本家族と子どもセラピスト学会が終わりました。一般向けの日曜日に参加してくださった方、最後まで後片付けを手伝ってくれた方、どうもありがとうございました。
グループワークはいかがでしたでしょうか?ポリフォニー(多声奏)を尊ぶオープンダイアローグ(開かれた対話)の実演は、セラピストもクライエントもオブザーバーも上下関係はなく、誹謗中傷以外はお互い何を言ってもOKな対等な場でした。「こう感じたよ」「こう見えたけれど…」「こんな風に映ったけれど、本当はどんな感じなのかな?」etc.な質問、疑問、感想をお互いが交換できる場でしたね。
前半の精神科医の斎藤先生の講義「みんな毒親!」は、初めて斎藤先生の講義を聴いた方はついていくのが難しかったかもしれません。何しろホモサピエンス誕生の頃の話から、古今東西の神話、歴史、映画、文学作品(今回は源氏物語、漱石の『明暗』、先生作の『新明暗』などでしたっけ?)まで膨大に網羅されるので、一種のトランス状態というか頭の中で梵鐘が鳴っているような状態に陥ります。
簡単に言うと、人間は私たち人間を「自己家畜化(飼い慣らしてきたとも飼い殺してきたとも言える)」してきた長い歴史があり、「家族」制度というものは必要だけれども、そこにはかなりの無理がかかる。だからたった一世代上の親をいつまでも「毒親呼ばわり」していては、そこから自分の成長はない。肩の力を抜いて、自分の成長のために一歩踏み出そう、或いは自己脱却のために一歩踏み出そう、ということではないでしょうか…。
肩の力を抜いて、というところが最も大切だと今の私は思っています。学会後は鞄を投げ出したまま、月・火のお休みは溜まった家事と心地よいお昼寝、お夕寝ばかりしていました。学会内容の復習も自身の発表の反省も、これから少しずつやっていこうと思います。