1. 心理 東京
  2. ブログ 心's LOOM
  3. 『ひまわり』

『ひまわり』

2012年08月11日

あるブログを見ていたら向日葵の花の写真が掲げられていました。そうしたら無性に向日葵が見たくなったので、今日の写真はプロのものを掲載しますね。
ひまわり
向日葵といえば、思い出すのはイタリア映画の『ひまわり』。言わずもがな、よく知られた名作です。ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの共演。ひまわり畑をソフィア・ローレンが歩くシーンと、ヘンリー・マンシーニの哀感を帯びた曲と、そのほか色々な場面が鮮烈に蘇ります。戦争で引き裂かれた夫婦の話です。
私がこの作品を最初に観たのは確か中学生の時。帰省先の祖父の家で、5才下と7才下のイトコたちと深夜こっそり音を絞ってNHKで放映されていたものを観ました。その時の印象は、主演2人のキスシーンが強烈だったこと!イタリア人です。強烈なのは当たり前?、でしょうか。とにかく肉感的なソフィアの美しさなんて中学生に理解できるわけもなく、ただその時はダイナマイトボディの女性と濃い顔立ちの男性の浜辺のキスシーンにノックアウトされていました。
そうこうしていたら、祖父がいきなり部屋に入ってきて叱られてテレビを消された、という思い出が、この『ひまわり』にまつわる初回の思い出です。消されたことは悔しかったけれど、でも今思うとこの映画のことは微塵も理解できていなかったのでした。恐らく親たちが評価していたので、子どもたちで観よう観ようということになったのだと思います。
もっと大きくなって再び見たとき、戦争の悲劇や不条理さ、男女の愛や別れが理解できるようになり、この作品が好きになりました。向日葵は、あんなに大きくて高くて明るくて元気を与えてくれる花だけれど、どこかどうしようもなく切ないイメージの花でもあります。

このページの先頭へ