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『自分の人生を生きたかった男』

2013年01月16日

厳しい寒さが続いています。
ノロウィルスやインフルエンザが流行っているようですので、どうぞ気を付けてください。
アメリカではインフルが猛威ですよね。
寒ーい昨晩は、すごく変な映画を観ました。『ビッグ・ピクチャー(the big picture)』という2010年のフランスの映画です。big pictureは「大局」の意味。主人公がカメラマンなので「大きな写真」にも引っかけているのでしょう。原題は『L’homme qui voulait vivre sa vie』(←?◇〇☓△、読めませんが…)で、『自分の人生を生きたかった男』。なんというセンスのない、面白い題なのでしょうか。
あらすじはこんな具合。エリート弁護士が主人公。妻と子供に恵まれて端から見れば羨ましい生活。妻とはぎくしゃくしているので恵まれてはいないか…。とにかく形は整っている。だが妻が隣人の売れないカメラマンと浮気していることがわかり、主人公はそのカメラマンを軽はずみであやめてしまう。そこからが変。カメラマンの body を海に沈め、自分がそのカメラマンになりかわり、発展途上の国へ逃亡する。元々好きだったカメラをもって。やがてそのカメラが注目され、顔が割れそうになってまた命からがら逃亡し…という急転直下のストーリー。起承転結はない。
これを凋落とみるか、原題通りにみるかは観る側の自由なのでしょう。私が面白かったのはナヨナヨしたいかにもお洒落なフランス人が、土臭く力強くなっていくさまです。パリ→ユーゴスラビア→南米へと場所の移動と共に…。
なさそうでありそうな人生なのでしょうか。
鴨

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