2021年07月17日
東京は昨日梅雨明けし猛暑到来となりました。同時にデルタ株も猛威を振るいはじめ再び緊急事態宣言下となっています。面接中は引き続きマスク着用でお話しいただくようお願い申し上げます。
さて、今日は一般向け書、マリー=フランス・イルゴイエンヌ著『モラル・ハラスメント』(1998)を御紹介します。これもクランアントさんから教わったものなのですが、20年以上前のものでありながら事例がたくさん載っていて今の時代にも色褪せることのない本となっています。著者によるとモラル・ハラスメントは言葉や態度による精神的な暴力です。
DV、パワハラ、セクハラ、いじめなどのなかにもモラル・ハラスメント(モラハラ)は含まれていると思いますが、この暴力のニュアンスを理解することは大事だと思いました。今はモラハラという言葉も随分定着してきていますよね。ただどこか軽いイメージで捉えられているような気がしますが…。
カップルの問題のなかにはこのモラハラ(精神的暴力)がかなり見られると思います。明らかな暴力・暴言でないと、なかなか自分がモラハラをしている、或いはモラハラを受けているとは気が付かない人がかなり多いのですが、舌打ちする、聞こえているのに無視をする、厭味ったらしく溜息をつく、バカ扱いをする、説教をするetc、などはれっきとしたハラスメントなのです。
もうそろそろ、“関係性の有無”ではなく、“関係性の質“が問われる社会になってほしいと願っています。