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cheer up!

2022年02月24日

今日は先日観たダイアン・キートン主演のアメリカ映画『チア・アップ!』(2019年原題Poms)のお話。ストーリー展開も想像がつく単純に楽しめるコメディでしたが、色々な「かくあるべし」に囚われている女性たちに観てほしいと思いました。

平均72歳の女性たちがチアリーディングチームを結成する話なので、幾ら憧れのダイアン・キートンが出ているからといって気色悪くて痛々しくてずっと観られずにいました。でもね、観ると実に面白いのです。他人の嘲笑なんか地獄に捨ててやろうって彼女たちは叫ぶのですが、恐怖や不安に襲われながらも自分の人生を楽しむ姿勢が潔いのです。ダンスも案外キュートです。

映画はアメリカのシニアタウンが主な舞台になっています。私も一度カリフォルニア州のシニアタウンを見学したことがあります。自然を借景に綺麗に整備された広大な敷地の中に広い平屋の家々が並び、コミュニティセンターや体育館などの文化娯楽施設が併設され、居住者同士が交流し充実した生活を送れる空間となっていました。もう忘れてしまいましたが、多分ゲートがあって治安も守られているのだと思います。コテージ点在型のリゾートの様なゆったり感がありました。心理の先生が住んでいらして学生たちを見学がてら招いてくれたのですが、個が守られつつ孤独になることもない安息の地であるように見えました。但しリッチな高齢者しか買えないようなので、そこが難点ですね。

映画の主人公もそれまでの家や家財を処分して一人でシニアタウンに越してきます。そして相当お節介な隣人がいて巻き込まれていくことから話は始まります。作品を観ていると、仲間がいることの大切さ、自分が好きなことを実行することの大切さ、何よりそれらはその気さえあれば、何歳からでも可能なことを教えてくれます。だって映画の世界じゃない、とは言わずにね。

 


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