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あっという間に…

2022年01月30日

ブログ更新を放っておいてしまいました。
今月は幾度か早朝に家を出て海外とのオンラインワークショップを受けていました。それにしても夜明け前はキリキリとした強烈な寒さですね。窓外の景色もまだ真っ暗で、一体、自分がいるのが夜なのか朝なのか分からなくなる錯覚に陥ったりしていました。

受講した心理療法の話題は置いておき、講師の著書にあった謝辞の一文に大いに考えさせられました。

欧米圏の文献によくみられるように、謝辞で家族や同僚等に愛や感謝を述べるのがありますよね。妻○○のおかげでこの本を完成させられたとか、愛する子ども○○にインスパイアされた、などと個人名がオンパレードに並び、いつも感心させられます。と同時に、かなり過剰な表現に思えなくもなくお腹がいっぱいになるのですが、まあこれは文化の違いなのでしょうね。比較的日本の著者は、編集者へ迷惑をかけたことを詫びている場合が多いように思うのですが、これもまた面白いですね。

脱線しましたが今回私が感心したのはそこではなくて、「私たち家族は互いに学び、共に成長するために集まりました。」というくだりでした。家族というものに対しこのような発想を全くしたことがなかったので非常に新鮮でした。レトリックの部分があるのかもしれませんが事実だとも思います。「互いに学び、共に成長するため集まる…」、すごいですね。子の立場から見た家族って気付いたら家族だったというか、主体性や意識を超えたところにある、逃れがたい大前提でしかないと思っていましたが、この一文には温かいものが感じられたのです。

子は親を選べないとか(親も子を選べない?)、親ガチャだとか昨今言われていますが、これからは日本においても色々な意思のもとに形成された家族というものが増えていくのではないでしょうか。

 

 

 

 


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