2023年08月03日
宮崎駿監督の新長編映画『君たちはどう生きるか』を観てきました。ローカルなミニシアターで観客5名、前から2番目に座って大いに鑑賞してきました。
何しろ宣伝広告が一切なく、あらすじも全くわからず、評判では「一度観ただけではわからない」ということだったので、全て見逃すまいと意気込んで参りましたが、やはり3回くらい鑑賞しないとわからないお手上げの作品でした。
ネタバレになるので内容は言えませんが、借りぐらしのアリエッティやもののけ姫とその他今までのジブリ作品総勢がごったまぜになったような印象です。
子どもの頃深く影響を受けた小説、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』はほとんど関係していないように思いましたが、そこはどうなのでしょう…。この小説ではコペル君という少年とコペル君の叔父さんの対話が主軸となっていました。博識で教養ある叔父さんが世界や事象の見方・捉え方をコペル君に優しく教えてくれるものでした。
私はそのコペル君のように、新しい世界観を構築していくような少年を映画に期待していたのですが、登場人物の少年は大分異なり「個人のトラウマ」を克服したようにしか映らなかったのですが、それはまだ浅い理解だからかもしれません。
そういえば英会話の先生が英語の題は『The boy and the heron』と教えてくれました。heron は初めて知りましたが、鳥のサギですね。アオサギが一羽出てきますが、もしやこれは叔父さんの変身でしょうか?それとも…
時期をずらしてまた観てみたい作品になりました。