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sanctums

2012年08月06日

今日は急に大雨警報が鳴り、どんより曇り空で時より雨、けれども夕方には赤焼けの空、という一日でした。
例によって休日の前夜は映画を見て過ごしました。その名も『サンクタム』(2011年豪・米)。
神聖な場所、という意味。パプアニューギニアの洞窟、エサ=アラを舞台にした、ケープ・ダイビング(洞窟潜水)ものです。それだけで窒息しそうな不安を覚えます。暗い画面なので途中少し寝たものの…、アクション映画としてばかりでなく、心理映画としてもまあまあ楽しむことができました。
この洞窟は実在するもので、確か数年前にNHKでドキュメンタリーが制作されています。密林地帯にぽっかりと直径800mほどの巨大な穴が開いており、400-500mぐらい地下まで続くのだとか。映画では海に出ることができますが、実際はどうなっているのか、ぜひ今度ドキュメンタリーを見たいものです。
映画はこの巨大洞窟に探検家チームが入ったものの、酸素ボンベの事故を発端としてチームワークに亀裂が入り、折しもサイクロンが襲いかかって洞窟内に激流が流れ込み、入り口へ戻れなくなります。次々に、メンバー間の衝突、リーダーへの不信、メンバーの身勝手な行動、事故や潜水病といった難題が襲いかかり…。
まあ娯楽恐怖映画なのですが、なんともいえない嫌な、傲慢な感じを覚えるのは、この探検家チームたちが(映画そのものが?)自然を征服の対象として考えているんじゃないかな…と思われたためでした。恐らくこの洞窟は、パプアニューギニアの現地の人たちにとって、神聖な場所、畏怖すべき場所であることでしょう。それが研究ではなく探検・娯楽の対象なのですから、こういう結果になるのもしかり、と思わせるような作品でした。
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8月6日の空
そういえば、今日は忘れてはいけない日でした…。

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