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『風立ちぬ』
2013年06月08日
この夏の楽しみが一つできました。
それは映画。といってもアニメ。宮崎駿監督の『風立ちぬ』。
これは絶対に映画館で観たいなと思いました。
私にとって『風立ちぬ』といえば、松田聖子ではなく(古い?)、堀辰雄の小説です。
思春期に何度となく読み返し、水晶のような硝子のような純粋な男女の精神世界に没頭していました。あまりこういう作品ばかり読んでいると、現実とのギャップに打ちのめされますが…。
主な舞台は高原の結核療養所(サナトリウム)。暗い死の影が常に二人の足下にあるという、死を扱った小説(翻って、生を扱った小説)で、漠然とした不安感を抱きながら読んでいたのを憶えています。
さて宮崎アニメの『風立ちぬ』は、この小説のモチーフを借りながら、筋は全く違う話のようですね。ゼロ戦を作った青年技師の夢と挫折の話だとか。もうTVCMなどやっているのでしょうか?
夏休み映画ということなのでしょうが、果たして子どもたちはどこまで理解できるのか、大人の方が観たい作品かもしれないなと思いました。