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ひんやり

2013年08月18日

ひんやりしたお盆休みでした。
この画像、なんだかわかりますか?
天然風穴
今回初めて、私は風穴なるものを見てきました。これは天然の風穴。
岩の間に雪や雨水が溜まり、冷やされ、すき間から冷気が流れてくるもの。付近の気温は約21度で、岩の合間は1度前後。心身が冴え渡る涼しさで、離れたくありませんでした。
この天然の風穴を利用して、明治時代、加工したものが下の画像。
風穴群
小さめの石を積み上げて室と屋根を作り(現在残っているのは石のみ)蚕の卵を保管していたと、この遺跡ガイドの青年が教えてくれました。卵を好きなときに孵化させられるように、長期間保存できる貯蔵庫だったといいます。現代の卵子凍結保存の先駆けですね。
熊が出てきそうな奥深い山中から、戦前まで蚕卵を日本全国へ輸送していた、富国強兵のための国の重要な施設だったとか。前に養蚕について農家の方に話を聞いたことがあるのですが、それはそれは寝る暇も子育ての十分な時間もないくらいの一家総出の大変な労働だったと知りました。
国を支えていた一大産業の興亡を思うと、何一つとして確かなものはないような気がしてきました。盛者必衰のことわりというか…。
ところで今の主幹産業はなんでしょうか? IT関連技術?
どうなっていくのか本当に未知数ですね。

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