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映画はじめ

2016年01月10日

気づけば連休で、明日も祝日なのですね。

さて、一昨日観てきた映画は、ギレルモ・デル・トロ監督の『クリムゾン・ピーク』でした。グロテスクなシーンもありましたが、よく出来た作品でした。ゴシックものとしては内容は予測できる範囲のものでやや肩透かしでしたが、美術が大変素晴らしいのと、よくあるストーリーとはいえ重厚に描かれているところが一見の価値ありでした。

どうしたわけだか、クライエントさんたちは『ソウ』シリーズ等を観て具合を悪くしている人が少なからずいらっしゃるのですが、ああいう鑑賞後に筆舌に尽くしがたい脱力感・絶望感をおぼえるものはいかがなものかと(笑)。私も観ましたけれども正視に耐えない酷い作品で、ああいうのを観るときのコツは「このシーンはどうやって作られているのか?」ということを考えることに心を飛ばすとショックが大分薄れます。観なきゃいいのですが、やはりクライエントさんたちが日頃どのようなものを観たり読んだり聴いたりしているのか、ということには多少なりとも関心があります。

話は戻り『クリムゾン・ピーク』は、というよりデル・トロ監督の描くホラーは、悪やむごたらしさ、悪魔的な美しさの中から、弱さや悲しさ、情や愛がこぼれ落ちてくるところが最大の魅力だと思っています。そこに人間もゴーストも差はありません。『クリムゾン・ピーク』のテーマは、「愛による救済」であったのだと思いました。とにかく映像が美しいところがお薦めです。

その要の人物がこの人↓。これは普通のスーツを来ていますが(俳優のブロマイド?)、映画の中ではその時代の衣装を身につけていて翳りと悲哀を帯びたとてもクールな存在でした。

クリムゾン・ピーク.JPG

劇場でこのファイルをもらいました。うーーん、私としては風景か女優さんの方が良かったなー。


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