The Snowmanー夢ー

2016年12月02日

12月に入りましたね。街中が気忙しく感じられてきて疲れますが、心のゆとりを失わないでいられたらと思っています。

そういう訳で昨日は神保町の絵本屋さんBook Houseへ行ってきました。たまに足を運ぶとあれもこれも欲しくなってしまいますが、2冊だけ買って帰りました。

1冊は子どもの頃から親しんでいたレイモンド・ブリッグズ。『さむがりやのサンタ(Father Christmas)』(1973)や『スノーマン(The Snowman)』(1978)で有名ですが、30年ぶりのシリーズ新作!という金ピカの帯に眩惑されて思わず買ってしまいました。

その名は『スノーマンとスノードッグ』(2013)。早速読んでみたところ、うん?あら?何かが違う。違和感。絵も違うしストーリーも違う。ブリッグズの絵は緻密なところがあって、例えばある家の壁に掛けられた絵が、登場する度に全部等しく描かれていて、その整合性を追って見たりできるところなどが魅力でもありました。これは彼が漫画家を目指していたことによるのかもしれません。幻想的でフワっとしたタッチの『スノーマン』に至ってもそういった醍醐味はあったのですが、どうも違う。それにストーリーも、彼の作品には温かさだけでなく哀愁とか儚さみたいなものがあるのに、今回は男の子の一夜の夢の、可愛らしいお話なのです。

よく見てみたらキャラクター原案がブリッグズで、作者は別のお二方でした。アニメから絵本にしたのでしょうか…。

まあ不本意ではあったものの、夢(眠ったときにみる夢)について理解するのにとても分かりやすいお話でしたので、待合のところに置いておきますね。

フロイト的夢解釈によれば、夢の材料は夢を見る夜の日中や前日あたりの出来事からいろいろ拾ってきて、それらを巧妙に加工して夢を作り上げ、およその夢はその人の願望充足なのです。また夢を見ている最中に実際に自分の体に生じていることも夢の内容に影響してきます。そういった観点からもこの絵本は参考になります。

夢を報告してこられる方が多いのですが、簡単に恐怖の夢=悪い夢、不吉な夢とはいえないので、日中どう過ごしたかなども忘れないようにメモをとっておくと夢の解釈を深めることが出来ると思います。

『スノーマンとスノードッグ』(2013,竹書房)より

『スノーマンとスノードッグ』(2013,竹書房)より

 

 


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