2019年12月15日
2019年もあと半月になりました。
今年の振り返りや来年度の目標などそろそろ取り組もうかなと思っていましたが…。
読み始めた本で面白いものがあったのでここにご紹介します。それは、磯野真穂著『ダイエット幻想 やせること、愛されること』(2019、ちくまプリマ―新書)、です。著者は文化人類学、医療人類学の学者です。文化人類学の視点を盛り込みながら、私たちの価値観がいかに自分が属する社会から取り込まれたものであるかを教えてくれています。その取り込みは恐ろしいくらいのパワーがあるので、目が開かれますよ。
日本社会が、いかに「痩せていることを良し」とする社会なのか。また容貌の「いけているか、いけていないか」を気にする社会なのか。通勤電車の広告は、エステやジム、化粧品の類がなんと多いことか。
女性向けに書かれた本ですが、今は男性も承認欲求の強い人が多いので、承認欲求をキーワードに男性の方々も読んでみることをお薦めします。
読んだらお分かりいただけるかと思いますが、2020年は、「女の子」ではなく「大人の女の人」が日本の社会に着実に増えていくことを切に願っています。