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トレーニングから戻って

2020年02月26日

淡路島、神戸での一週間の研修を終えて帰ってきました。政府により本日から2週間のイベント自粛要請が出されたので、その前にできて良かったと思っています。

今回は毎年恒例の自我状態療法の研修でした。自我状態というのは自分の心の内にある様々なパーツのことです。私たちは誰でも、仕事のときの顔と家族といるときの顔は違いますよね。あるいは、身内と接しているときの顔と友人と接しているときの顔も違います。色々な顔があるわけですが、心の内には様々な自分の部分やエネルギー様のものを持っているわけです。平たく言うならば、それらの部分(パーツ)たちと治療的な交流をしていくのが自我状態療法なのです。

研修においては、それとは別に個人セッション(セラピー)も受けなくてはいけないのですが、今回初めて延泊してドイツの先生の自我状態療法を受けてきました。取り上げる自分の問題を何にしようか悩んだ末に、長年苦しんでいる歯軋りを選びました。これは本当に厄介なもので、子どもの頃から延々と続く困りものです。歯医者さんも首を傾げるほどで、代々のマウスピースも気付けば放棄、就寝前の各種リラクゼーションでだいぶ薄れたものの、パスタを食べていて歯が欠けたときは本当に焦りました。

セッションでは歯軋りを引き起こしていると思われるパーツに会いに行きます。会いに行く方法や生じたプロセスは省きますが、大変興味深いセラピーなのですよ。こういう類のセラピーは私にとってはすぐに涙と鼻水が大量に溢れ出てきてそっちの方にも困りますが…。終わった後は、ホテルのロビーに降りて来て(セラピーは先生方の滞在していらっしゃる各部屋で受けます)、しばし放心状態でした。

坐ってぼんやりぼけ~っとしていたら、ちょうど他の個人セッションを受け終わった先生とお会いし、高いところ(高所)でご飯を食べようという話になり、そのホテルの高層階でメモリアルランチをご一緒してきました。それまでそんなにお話したことのなかった先生でしたが、日常(下界)に戻るのに必要な、デブリーフィングのような時間を楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。

まだまだ個人セッションを受けないといけないし、やらなくてはいけないことが沢山ありますが、日々の臨床にどう組み込んでいくか、少しずつ考えております。

六甲山地と神戸の街並み

ムーミンの家みたい…


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