2022年06月29日
6月の梅雨明けとなりました。猛烈に暑い日が続いていますね。
この暑さのせいもあるのか、巷ではイライラして他者に不寛容になっている人が多いようにも見受けられます。屋外だけでなく電車のなかでマスクをしていない人もちらほら増えてきました。
私もマスクを外したいところですが、東京都の感染者数は一転増加傾向にありますし、絶対感染させてはいけない身内がいるので会食などマスク無しの人との接触を完全に避けた生活をしています。
マスクといえば、中高生たちの間ではマスク無しの生活に躊躇する傾向があるようですね。お弁当の時間も一斉に前を向いて食べているようなのでお互いの顔を見られずに済んでいるようです。マスクを外した顔を見せるのは部活仲間ぐらいだそうで、マスクをとると顔が変わるから見せたくないとのこと。確かに入学当初からマスクをしていると、実際の顔を見たことがないクラスメイトが出てきておかしくないのかもしれません。
対人恐怖などの不安神経症や社会不安障害などのある人は、反対にマスクをしていることで学校へ通えていることもあります。ティーンエイジャーは少なからず神経症的なところがあるので、マスクが一定の防御の働きをしているのでしょう。
こうしてみるとマスクは一長一短ですね。ただ、心理臨床の場面ではマスクは表情が読み取れずにだいぶ困ります。それでもコロナ前から、心理的にマスクが必要な方はマスクをしたまま面接をしていました。無理に外させることはしません。勿論今はマスク着用が面接の前提条件であり、これは当面続くのでしょうね。