2023年05月17日
5月になりました。
そろそろ4月から始まった新学期や新年度の疲れが出てくる頃ではないでしょうか。
最近空き時間に、私もセルフ・コンパッション(慈悲)のワークブックをチマチマとやっています。何回でも行う度に新たな発見があります。
自分にダメ出しをしたり、罵倒したり、心のなかで否定的な言葉を吐いたりしていると、外界の脅威に接した時と同じ反応が神経系に起きるとのことでした。虐待やいじめなどトラウマ体験に遭遇した時に生じる生理反応と同じような状態を、自分で自分に引き起こしているようなものなのです。
ですので、自分のことも「他者のなかの一人」として扱ってみる。それも「大切な他者のなかの一人」として、客体化して扱ってみることが大切です。大切な人に、ダメ出しの言葉や冷酷な言葉は吐かないでしょう。厳しいことを言うときもあるかもしれませんが、そこには温かさや建設的な要素、慈しみの感情を含ませると思います。
そうすると今度は「大切な人なんて私には誰もいない」という言葉が聞こえてきそうですが、イメージのなかで何となくでも大切な人を創ることは出来るはずです。