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心と脳

2012年04月07日

以前のブログで紹介した「うつ病の最新治療」についてのダイジェスト版が、数日前NHKの朝番組で放映されていました。
トピックは2つ。
光トポグラフィー検査「NIRS(ニルス)」で脳内の血液量の変化を測定すると、うつ病か躁鬱病か、統合失調症かがわかるというもの。うつ病では総体的に血液量の変化が縮小しますが、躁鬱病は縮小しません。
2つめのトピックは、薬効のないうつ患者さんに対して、経頭蓋磁気刺激「TMS」という治療法が有効であるということです。簡単に言うと、キツツキのような音がする磁気刺激を患者さんの左前頭部に照射する治療法です。
番組では「うつは心の病ではなくて脳の病気なんだー」ということが盛んに言われていましたが、この大雑把な解釈はちょっと大丈夫?と心配になりました。「心の病」というと、「几帳面、まじめ、神経質な人がなるもの」ということらしく、脳の病というと「誰もがかかる病気」ということらしいのです。
そもそも、心とは一体何だ?という問題があります。心は脳と切っても切り離せないし、脳だけでは全て説明できないような代物です。うつと脳内神経伝達物質の関係、トラウマと脳内変化の関係は以前から著明な話題でした。
うつは脳の病気といっても、DLPFCという「判断や意欲」を司る脳の部位の働きが低下するためということらしいのですが、じゃあなぜDLPFCが機能低下するの?という疑問は依然残りますね…。
神保町花祭り
↑花祭り、神保町交差点付近で甘酒を配布していました。おいしかった。

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