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言葉いろいろ
2012年05月29日
あるコラムに、「むずかしくない言葉を使って、いかに内容豊かに伝えるか」というようなことが書かれていました。
その人のコラムは、いつもとても平明な文章と言葉(漢字もほとんどなく平仮名ばかり)で書かれており、幅広い読者層にまっすぐ訴える力と、ものごとの見方の発見と楽しさに溢れ、読むのを日課としています。なにより勉強になります。
しかし…、頭の片隅で、違和感を覚えないわけでもない…。
いたずらに難しい言葉や専門用語を弄するのは大問題ですが(例えばコンピュータの取説とか法律用語など)、世の中なんでも「らくなほうに、かんたんなほうに」流れていったら一体どうなるのだろう…、という心配がなくもありません。漢字も消え、語彙も減少したら、人の感性や情緒、表現などはどう影響されていくのでしょうか。言葉が絶対というわけではないにしろ、ないからこそ、言葉によって人の心が開拓される面もあると思うのです。この辺り、上手く伝えられないけれど。
卑近な例をあげるならば、昔の難しい、でも歴史の香りを感じさせる地名がどんどん消えていって、ひらがなやカタカナの安易な地名ばかりになるのは、とても寂しい気がするのです。彼(コラムニスト)が言っているのはそういうことじゃないのかもしれないけれど…、どうなのでしょう。