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Mode

2013年01月08日

昨年末にベートーヴェンの交響曲第9番を聴きました。聴いたことのない方でも、この合唱曲『よろこびの歌』(晴れたる青空〜♪漂う雲よ〜♪)を学校の音楽の時間に聴いたり歌ったりしていると思います。日本のこの曲は誰が作詞したのでしょうね。
元はドイツの作家F.シラーの詩『歓喜に寄す』にベートーヴェンが一部付け足したもの。この詩は(曲も含めて)鳥肌が立つくらい感動的なもので(「神」云々のところはよく理解できないけれども…)、それゆえ毎年末に聴きに行きます。
何と言ってもこの歌は世界平和を歌っていると思われるし…。シラーは当時のドイツの階級闘争的な観点から書いているといいますが、視野を世界に拡大できるものと思うのです。
有名な一節をあげると…
喜びよ、神々のうるわしき火花よ
エリュシオンの娘よ
われらはその火花に酔いしれ
この上なきお前、お前の聖域に入ろう
お前の魔力は、この世のしきたりが
容赦なくひき裂いたものを、ふたたび結びつけてくれる
人はみな兄弟となる
お前の翼に、そっとまもられて
(舩木篤也 訳、ドイツ語は省略)
「この世のしきたり」というのはドイツ語で「die Mode」。つまりあれ、単語だけ見ればモード学園と同じモードなのですね。このことを友人から説明されたのですが、つまりは政治も宗教も経済も民族も階級も、その時の「モード:流儀、様式、形態」に過ぎないのであると。普遍的で絶対的に正しいものがあるのではない、というニュアンスがこの歌のModeという単語からひしひしと伝わってきます。そしてこのModeを乗り越えて、人はみな兄弟になることができるのだ、という大いなる願いを込めた歌なのでしょう。だから私には希望の歌のようにも感じられ、力を感じるのです。2013年、少しでもそのような動きを感じられることを祈りつつ…。
それからこちらも年末になると頭から離れない。半ば本気で好きな『DAIKU』。ご存じでしょうか?
♪親父は棟梁で 叔父貴も大工
子供の時から カナズチ持って
お家を作って お国を造る
今年も終りだ 一汗流そ
 
お風呂に入れば やり直せるぞ
大工は DAIKU(大苦)を 風呂場で歌う♪
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鷲鷹
↑ この美しいオブジェはどこのものでしょう?落下しないように網?が張られています。答えは後日。
 

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