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フリーズ状態

2018年08月01日

涼しかったのもつかの間、また猛暑の日々が戻ってきました。
こういうときは動きたくないものですが、休日にふらりと散策に出かけてきました。その時に出逢ったのが以下。何だかわかりますか?

jewel beetle

分かった人はすごい。私は生まれて初めて見ました。タマムシ。あの玉虫厨子のタマムシですね。裏はこう。

ちょっと極彩色のゴキブリ?っぽくもないですが、美しい色ですね。飛んでいるところを捕まえて逃げられて再度捕まえて、これは擬死状態のところです。触ってもひっくり返しても掴んでも、じっとしていました。

タマムシは敵が近づくと擬死状態になる昆虫なのだそう。勉強になります。

以前、解離(人の防衛機制の一つ)の講義で、オポッサムの擬死状態を映像で観ましたが、脅威が接近するとフリーズ状態になるのは哺乳類にも昆虫にもある現象なのですね。

因みにオポッサムは有袋類の別名フクロネズミで、このフリーズ状態の時に口から死臭を発して敵の捕食を免れているそうです。大事なポイントですが、恐怖でフリーズしたのではなく、身を守るためにフリーズしているのだといわれています。

人の場合も「恐怖で動けない状態」は、心身を凍結のような麻痺や不動状態にさせて、恐怖から「一時的に身を守っている状態」なのだということです。例えばいじめっ子が近づいてきて身動きできなくなったとしても、それは決して弱虫だからではなく、自然な生理反応であり、また一時的に自分の身を守っているのだと理解できますね。

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タマムシはこの後無事に飛び去って行きました。私としては、お盆も近いことですしペットの霊がタマムシに代わって逢いに来てくれたのかもしれない、などと手前勝手に考えています。

 

 


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