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対話2

2020年02月16日

春のように暖かな日が続きますが、新型ウィルスの拡がりを思うと不安になります。電車で必死に吊皮や手すりに触れない人を見かけることが増えました。科学的に根拠のある対策をしないといけませんが、なんだか日に日に神経質になってしまいそうですね。

さて、前回書いた内容(対話)の続きということで、人と話すことが苦手、という方のことについて今日は書きたいと思います。

苦手の中身をよくみてみると、(話したいことはあるけれど)相手に伝わるように上手く話せない、頭が真っ白になる、頭が回転しない、何を話題にしたらいいのかわからない、自分が話すと相手がつまらなそう、私なんかが話しても迷惑だ etc.と色々あります。

カウンセリングの場では、自分のことを深く理解していき徐々に行動を変えていくという中長期的な取り組みよりも、すぐに効果の出る“解決方法”やアドバイスを求める人が多いのですが、手っ取り早い策があればそもそも悩みにはなっていないでしょう。一朝一夕にはいきません。ではどうしたらいいのか。あなたの話を聴いてくれる人がいる安全な環境で、話すことに慣れていくこと、慣れるために繰り返していくことが必要です。そのとき心掛けたいのが、上手く話さねば、論理的に話さねば、魅力的に話さねば、といった思いを手放してあげることです。

何を話していいのかわからないという方は、人の話をよく聴く、ということに留意してみるといいでしょう。自助グループなどに出て他の人が悩みや問題をどのように話すのか、よく聴くようにします。或いは普段の生活のなかで他人の話をよく聴くように努めます。会話や雑談などの上手い人がどのような話し方や何を話題にするのか、またどのように相手から話を引き出すのか、次第にわかるようになると思います。

よく言われますが、人の話をよく聴ける人は実は話の上手な人なのです。一方的に延々と話し続けたり、相手の話が終わる前に話し始めていたり、相手が話している最中に頭の中では違うことや次の自分の発言を考えていたりすることは往々にしてあると思いますが、まずはよく聴く姿勢が大切だと思います。

 


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