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「時をためる」

2020年10月01日

10月を迎えました。

先だっては南アフリカの先生からある資格を得るために必要なセッションをonlineで受けました。私は最近とみに感じるようになった“寂しさ”についてセッションで取り上げました。寂寥感、寂莫感といった感じなのですが、英語ではlonelinessになってしまい、何かこぼれ落ちるものがあるように思いました。孤独というわけではないのです。

なんでしょうねぇ。例えば空気がひんやりした静かな夜更けに虫の音を聴いていると湧いてくる感情です。毎年この季節には感じるのですが、今年はどうしたわけだか強い。

「その寂しさは何かを求めているものなのか、誰かにそばにいてほしいのか」のような質問をされました。人や物があれば満たされるという類のものではなくて、避けては通れないものという感じでしょうか。年々増していくように感じる月日の流れのあまりの速さに茫然としているのかもしれません。

私たちは流れのなかに、すなわち限られた時間のなかに生きることしかできないけれど、昨夜90歳前後のご夫妻の生活を追ったドキュメンタリーを観ました。そのなかに「時をためて生きる」という言葉があって、ためるって一体どういうことだろう…と今も考えています。彼らはコツコツと手足を動かしながら日々を大事に送っていました。焦らずに“ゆっくり”生きなさいと教えてもらったような気もします。

 

百日草


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