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echo chamber

2024年05月17日

5月も中盤にさしかかりました。寒暖差が激しくて体調が不安定になりますね。また所謂5月病のような状態になる人もいらっしゃるかもしれません。適度に体を動かしたり気分転換をはかったり、それでもどうにもならない場合は、安心できる人に話す、相談してみることが大切だと思います。

私たち心理療法家も自身の心身の健康に関して、同業者間で相談したり話し合ったりしてバランスを保つようにしています。非難されずに話せる場を持つことは、とても大切なことだと実感しています。

一種のピア(仲間)カウンセリングのようなものですが、つい先日英会話の先生から、「そこではエコーチェンバー(echo chamber)は起きないの?」ということを聞かれました。

エコーチェンバーとは「閉鎖的な情報空間において価値観の似た者同士が交流・共感し合うことで、特定の意見や思想が増幅する現象」(wikiより)を指します。インターネット環境に日常浸っている人ならば、聞いたことや漠然と肌身で感じていることと思います。

尋ねられた私は「起きないと思う、何故ならネットのように決してそこは閉鎖された空間じゃないから」と即答しました。が、よくよく考えてみると、情報空間に限らず、「閉鎖された場」というものが一体どういうところなのか、今一度再考を迫られているようにも思います。

家、学校、病院、企業、宗教団体、政治政党、延いては国など、同質の人間だけで外部からの風通しが悪い状態で組織されてしまうと、そこには数多の弊害が生じてしまうのは明らかです。

 

 


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