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家族はどうなっていくのか

2012年03月03日

昨夜の勉強会より。
日本で家族療法をおこなう上で、西洋の家族ではなく、東洋の家族のあり方を知らなく
ては治療の方法や着地点を誤ってしまうとのことでした。
日本にいる限り自分は日本人の家族のあり方について知っていると思いがちですが、も
っと家族のあり方の変遷を学んでいくことが大切だなと改めて思いました。1947年の民
法改正後(家制度廃止後)、日本の家族は混迷を迎えるようになったとのこと、行方不
明老人の多さ(低く見積もって2万人台)からしても日本の家族はもはや機能していな
い、という指摘もありました。
つい先日、文化による家族のあり方の違いについて、例えば「娘といつまでお風呂に入
るか?」という話題がある番組でなされていたのを見ました。日本のお風呂特集がテー
マだったのですが、日本人がいかにお風呂にこだわり、お風呂場でのコミュニケーショ
ンを大切にしているか、8,9歳くらいの女の子と幼稚園児、その父親が楽しそうに一緒
にお風呂に入っているシーンが放映されていました。ゲストの西洋人たち(南米や東ア
ジアの人も含まれていたかもしれません)は、「絶対にそれくらいの年齢の女の子と夫
を一緒に入らせない」と強く言っていました。日本人と結婚してもそれは嫌だ、せいぜ
い赤ちゃんまでだと。
日本では恐らく成長と共に女の子は父親と入るのを嫌がって、自然に入らなくなるのだ
と思いますが、他の国では入浴に関しては最初から母親が制するようです。どちらがい
いとか悪いとかの問題ではなく、入浴そのものの違い、家族や個のあり方の違い、色々
な相違が現れているのでしょう。
話が矮小化しましたが、 日本の家族と儒教との関係とか、祖霊信仰とか、興味深い話
題が沢山あったのですが、まだ咀嚼中です。
東京神田古書店

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