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脳と意識2
2012年04月22日
今日のブログも前回の続き。Newton特集「脳」のことです。
現在、脳科学において、「イージー・プロブレム(簡単な問題)」と「ハード・プロブレム(難しい問題)」というのがあるそうです。
例えば、赤いリンゴを見たとき、脳のどこが活動しているかを調べることはイージー・プロブレムなのです。目から入った情報が、神経細胞(ニューロン)を電気信号や化学信号となって伝わり、脳のどの場所で情報処理されるのかは、大方解明されているそうです。脳はまるでコンピュータのようですね。コンピュータが脳のようと言うべきか…。
一方、「あのりんごの赤い色の感じ」がどうやって生み出されているのかは、「ハード・プロブレム」というのだそう。
こういう「〜の感じ」というのを「クオリア」と言って、個人が主観的に感じる「質」のことなのだとか。また同じ目の前の赤いリンゴを見て、「赤いな」と感じたとしても、人によって赤の感じ方は様々なのではないか…。
この個人的・主観的な意識経験が脳のどこで生まれているのか、というのが脳のハード・プロブレムといわれているようです。
へえぇ…。何だか…、むずかしいですね。記憶や学習、嗜好(好き嫌い)などは、この「〜な感じ」よりもっと後の段階の脳の活動なのでしょうか?
個人的には意識の解明(心の解明)が脳科学で全て言い尽くされる日が来ないといいな、少なくとも生きているうちは…と漠然と思います。
↑ねこに意識はあるのか?それとも本能か?