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2012年06月12日

難しくて、よく迷うこと。
その一つが、電車の中で席を譲るタイミングです。
家が遠いので朝も夕も並んで席を確保します。大概、本を読むか、ipodを聴くか、うとうとするかして車中を過ごします。今朝も同じ。うとうとしながら、鞄の上には本、耳にはイヤホン。ほとんど外界をシャットアウトしていますね。
でもなぜか、停車駅毎にボーッと目が醒めて、顔は上げずとも膝の前方を眺めてしまう。すると…。今朝は杖を持ったご婦人が斜め前に乗ってきた。あっと思って声をかけたら、次の駅で降りるのでいいとおっしゃった。そこでまた席に座り、うつらうつら…。イヤホンから流れる音声の向こうで、前にいたカップルの男性が、女性に「大丈夫?」と言っている。「??」っと思って見上げると、女性のバッグには妊婦さんのバッジがつけてありました。
きまりが悪く用意をして席を譲ったら、女性は感じよく「ありがとう」と。一方ご主人の方は終始無言でちょっと恐かった…。
最近、続けざまにこのような場面に遭遇しています。言い分けではないのだけれど、出産年齢が上昇しているのか、お腹が目立たないと妊婦さんかどうかがわからない。ふくよかな人なのかなと思えば、バッグの目立たないところにバッジが付いている。そばには伴侶と思わしき人がいるのですが、ほとんど無言でムスーっとしているし。そりゃあ、「なんでお前ら、席を譲らないんだ」と思いますよね。あー、いっそのこと外国みたいに「席を譲って」と起こしてくれればやりやすいのにな。
震災や非常事態の時に、「日本人は、スーパーなどできちんと順番に並んで買い物をする。暴動が起きたりしないのが不思議だ」ということが外国メディアによって度々報道されていました。私は電車の中の席のことを思うと、このことが脳裏をよぎります。いついかなるときも整列する習慣は日本人の美徳なのかもしれないけれど、大人しい性質も関係しているのかもしれないと。
自分にも何らかのハンディがあって、寝ている人を起こして自己主張できるかと言われればそれもできないだろうし…。うーーん、難しい。まあ、早くても遅くてもその都度気付いたときに譲るようにしようと思った今日の朝でした。合掌。
花瓶の紫陽花
↑ 壁の傷は気になさらぬよう…。

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