1. 心理 東京
  2. ブログ 心's LOOM
  3. ものそのもの

ものそのもの

2012年08月03日

通勤時にまた森田療法の本を読んでいます。
森田療法の本は通勤時がどうやらぴったりきます。何度読んでも参考になります。というよりも一度読んだくらいでは理解が進まないというか…。
休日になると、まずは午前中にやらなくてはいけないことを済ませます。ゴミ出し、外の掃き掃除、掃除機、etc. これをしている間は大体夢中になるのですが、いつも「早くしよう、早くしよう、時間がもったいない、もったいない」という大きな焦りがあり、何かに追い立てられているような気分になっています。
よく頭に浮かぶのが「時間は作るもの」と「時間がないは言いわけ」。きっと誰かが使っていたフレーズを自分の中にしっかりと input してしまっているのでしょう。
この焦りを感じながらやって、家事以外の成果はどうなのか。成果はいつもあまり芳しくなく、あー、あれもやりたかった、これも手が付けられなかった、という無力感に襲われているのです。
それが森田療法のなかで、「仕事でも遊びでも家事でも、どれが有益でどれが無益かなんて、いったい価値批判をおこなえるのだろうか」・「目の前のものごとに同化し、なりきれ」ということが述べられていて、自分が知らず知らずのうちに「家事は最低限やらなくてはいけないことで、勉強などに比べて自分の助けにはならないもの」と捉えていたことが苦しかったんだと気づきました。
目の前の「ものそのもの」になりきることができたら、どんなに心が自由になるか。楽しめるか。先のことを案じず、目の前のことを淡々と楽しくやっていこうと思います。クライアントさんにはよくそのようにお話ししているのですから、まずは自分がそうでないと、ですね。
*******
↓ パンフレットの旅。休憩時間のお楽しみ。
パンフレットの旅

このページの先頭へ