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寓意の世界

2015年05月17日

間もなく閉展のルーヴル美術館展へ足を運んできました。毎度の事ながら人が多くて疲れました。感想は?というと、う〜ん、額装がガラス張りになっているものが多く、光が反射して見にくかった。あれは致し方ないことなのでしょうかねぇ。それから、やはり一番の人だかりはフェルメールの作品でした。いつもながら小ぶりな作品でしたが、何故あれほど人々の心を打つのでしょうか…?

さほど興奮しなかったルーヴル展でしたが、近世の西欧絵画のランク付けなるものを知り勉強になりました。宗教画を頂点 とし、肖像画、風景画、静物画、風俗画、の順に価値付けされていたようです。そして今回の絵画展の醍醐味は風俗画で、市井の人々の暮らしぶりや各絵画に込められたアレゴリーなどは十分に楽しむことができました。

少女.JPG

例えばこの『割れた水瓶』という1771年の作品。水瓶は子宮を暗に示し、つまりは処女性の喪失を意味するのだそうです。割れた瓶、はだけた服、少し見える胸、抱え込まれた乱れたバラは、失われた少女の純潔だそうで、画家はどういった意味を込めて描いたのか、気になるところでした。この絵を観て、女性の方は如何に…?


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