mind wandering

2016年07月22日

梅雨明けはいつになるのでしょうか…、雨はもう暫く続きそうですね。
7月19日から土用の入り、夏の土用というのは8月7日の立秋までの約19日間をいうようです。あ~この期間は鰻を沢山食べたいなと思いますが高くてなかなか手が出ません。

さて、先日オンデマンドで観たNHKスペシャル『キラーストレス1,2』について。

ストレスがストレス反応を生み出すメカニズムは次のようになるようです。以前のブログでも言及した脳の中の海馬(記憶と感情の制御)と扁桃体(感情の制御)がここでも重要な部位のようです。こういった体や脳のメカニズムは、今や多少なりとも知っておくべき内容だと思います。

人がストレスを受けたとき、脳の中の扁桃体(恐れや不安といった感情の制御を司る部位)が反応し、その指令が腎臓の上部にある副腎に伝わりストレスホルモンを放出させます。ストレスホルモンが放出されると、心拍があがり、血液が凝固する方向に働きます。また扁桃体の反応は、全身に張り巡らされた自律神経に影響し、血管を締め上げます(血圧上昇)。

こういったストレス反応自体は、危急の場合に人を闘争モードにする必要なものです。山のなかで目の前に突然ツキノワグマ(ヒグマでもよし)が現れたら、基本的に人は闘争モードになる必要があります。(実際は怖じ気づかず逃走モードの方が良さそうですが。気絶したふり?視線を逸らさず静かに後ずさりをする?そうなる前に鈴を付けて山に入りましょう。)

ストレッサー(熊)が消失すると当然ストレス反応もなくなりますが、幾つも過剰なストレスが重なるとストレスホルモンが常に放出され続けます。このような状態がとても危険であり、免疫細胞を働かなくさせたり細菌の暴走を招きます。またストレスは海馬の神経細胞の突起減少を招き、うつ病の引き金になることもマウスの実験でわかっています。海馬の働きというのはうつや認知症の発症に深く関わっているのですよね。

さて、ここがポイントで、ストレッサーは何も実在するものや体験だけではないのです。起きてしまった事をくよくよ反芻したり、未来を不安に思ってばかり暮らしていても、ストレスホルモンが放出し続けます。

こういうのを「マインドワンダリング」(彷徨う心)というのだとか。この言葉は初めて知りましたが、既に森田療法の見地からは昔からよく言われていたと思います。仏教(禅宗)の考え方なのでしょうか。「過去や未来に生きていて、現実、今、ここ、を生きていない」。偉大な人は、脳の働きの詳細が解明されていく前から、人の心の仕組みを理解して言語化しているのですね。そんなことをこの番組から学んでもいました。

続く…。

耕到天、歩到門


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