2021年02月07日
緊急事態宣言が一ヶ月延長されました。東京の感染者数は減りつつありオンラインカウンセリングも減ってくるかと予想していたのですが、意外にもあまり減っていません。これは私の相談室だけでなく他では増えているところもあるようなので、段々私たちの意識や生活スタイルが変化してきたのかもしれません。
オンラインで行うことは最初は制約だらけなのかと思っていましたが(確かにそれはありますが)、一つ、これはいいかもしれないと思ったことをシェアしたいと思います。
それはマスクをせずに行えるということです。(対人恐怖などの症状があってマスクがある方が安心するという方もいらっしゃいます。その場合はマスクをしたまま行います。)
一年以上もマスク社会になって、最近至るところで店員さんの対応が不愛想で怖いなあ…と思うことが度々あります。声もマスクやビニールシートに遮られてよく聞こえないので、それも手伝っているのでしょう。同様にこちらの声が届かないこともありますし、またこちらの表情も不愛想に映っているかもしれません。
欧米でマスクをしたがらない人が多いのは、顔が隠されて表情が読めず怖いからだという記事を読んだことがあります。欧米人は口元で相手の表情を読み取り、日本人は相手の目で主に表情を読み取る傾向があるそうです。
とはいえ戸外に出れば顔の半分が隠されている状況が続くと、主に目だけで表情を読み取るのは結構至難の業だなとヒシヒシと感じていました。互いの表情が伝わらないばかりか、顔を記憶するということにも確実に影響を与えると思います。
保育園や幼稚園で働く人たちが、大人がマスクをし続けていることが、子どもたちの成長にどのような影響があるのかとても心配だと言っていたことも強く印象に残ります。
オンラインは味気ないものだという意見はありますが、お互いの顔を何となく見ることができる安心感は、現在の対面式よりもずっと高いものではないかと思っています。