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気になる記事

2024年08月31日

明日から9月です。天候不順が続き疲れも溜まってきますね。

さて、最近気になって何往復も読んでしまった記事がありました。

 「ほめるな危険」心理学者が指摘 子どもを打たれ弱くさせる親の特徴(2024.4.7付 朝日新聞デジタル)

よく見たら4月の記事ですが、デジタル版だと過去の記事も時折上がってくるので目に付いたのだと思います。記事に対し多様な文化人のコメントも沢山付されていましたので、やはり注目を浴びた記事なのでしょう。

まず、上記のようなタイトルを見付けたらどう思うでしょうか。私の場合、またか~!と思いました。「子どもをほめて育てよ」という人もいれば、「ほめるのは良くない」「厳しく育てないと社会でやっていけない」という人もいて、A説が出れば反対のB説が出てくるし、アウフヘーベンされたC説もきっとあるでしょう。

ある学会でも「ほめるのはあまりよろしくない」とおっしゃった教授もいて、その時も混乱しました。ほめる子育てNG説は、ほめても自己肯定感(自尊感情)は上がらす、むしろ他者評価に依存して自分を評価するようになり、「厳しい状況を乗り越えて自分は頑張った」と思える時にこそ自己肯定感は育まれるのだと唱えています。一理ありますね。

ですが「ほめる」と一口にいっても、何をどうほめるかの問題もあるでしょう。テストで良い点を取ったときにほめるのか(能力主義、成果主義)、見た目が可愛い、かっこいいなど自分の力ではどうにもならないようなことをほめるのか、親の言うことをよく聞いた時、いい子だったときにほめるのか etc. 。これらのほめは全てNGとも思えるような、でも人間として自然にほめ言葉が口から出るときもあるのではないでしょうか…。

「ほめる、ほめない」で汲々とする前に何かもっと大切なことがあるような気がして、ひとまず答えを出さずに考えていたいと思います。

 

 

 


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