1. 心理 東京
  2. ブログ 心's LOOM

ブログ 心's LOOM

カウンセリングその2

2012年02月18日

昨夜はカウンセラーの勉強会でした。
なんというか、眠気との闘いで、それなりにしっかり話は聴いたつもりなのですが、
その先生の講義は非論理的なので(脱論理的というべきか)、ふわふわ雲の中を
漂うような感じなのです。これは自分なりに肉付けをしていかないと、頭の中はす
かすかで終わってしまうと思いました。
一つ言えること。 世の中は常に理論を重視し、「論理的」であることを求めてき
ます。特に仕事の世界や、学生さんなんかでもレポートや論文、発表などで論理的
であることを強く求められるでしょう。報告や連絡なども、「要点をまとめて結論
から先に言いなさい」みたいなことをよく言われます。
物事には起承転結(別の言葉で言うなら原因と結果)があり、論理的に陳述できる
という考えは近代の新しい発想です。
心の悩みや問題でも、「これこれしかじかの原因があって結果こうなった、だから
原因を探せばいい」というのが定説になっていますが、これは一つの仮説に過ぎま
せん。勿論、仮説と知ったうえで扱えばいいのですが。
これと似たような考えで「本当の私」というものがありますが、これも近代以降の
本質主義(物事には本質があるという見方)に基づいた新しい考えです。
「本当の私」がどこかにある、「本当の私」を見つけましょう、という考えは心理
療法の随所に見られます。これが全く役に立たない考えとは思いませんが、本当も
偽りもないと私は考えています。どのような過去があろうと、現在があろうと、そ
の時を必死で生きてきて、そして今も生き続ける、「時の流れと共に変化し続ける
私」がいるのだと捉えています。
終電間近の駅

カウンセリング

2012年02月17日

ブログを読んでくれているクライエントさんが多く、とても嬉しく思っています。
毎回何を書こうかなと悩み、カメラ小僧みたいに常にカメラを持ち歩くことにし
ています。
何を書こうかなというのは、カウンセリングで「今日は何を話そうかな」という
のと似ていると思います。人に話すということはそう簡単なことではありません
。 何か出来事があった場合は話に事欠きませんが、生活にさしたる変化がみら
れないと思われる場合、かといって問題解決がまだみられない場合などは、「何
を話せばいいのだろう…」と苦しむことと思います。
これはカウンセリングの停滞などではなく、むしろここからがカウンセリングが
深まっていく機会だと考えます。カウンセリングで話してはいけないことや、こん
な程度のことを話していいのだろうかという心配は無用です。話す内容も話す順序
も話し方も、なんら制約はありません。
**********
さて、今夜はまたカウンセラーの勉強会に参加してきます。この前の勉強会で面
白かった話題があったので一つ。
おっぱいをあげているお母さんと赤ちゃんの関係では、双方にオキシトシンとい
う神経伝達物質が分泌されるようです。この物質は、幸福感、安心感、信頼感、
リラックスなどに関連しています。授乳しているお母さんと赤ちゃんはとてもゆっ
たりとして幸せそうですよね。
面白いのが、このようなオキシトシン醸成関係は耳掃除(耳掻き)という行為で
も生じるのだとか。そういえば耳掻き喫茶なるものがありましたが、確かにあれ
は人にやってもらうとこの上なく気持ちがいい。耳が気持ちいいだけでなく、形
容し難い幸福感がありますよね。子供の頃を思い出します。
では、もはやおっぱいも関係なく、耳掻きもやってもらえなくなった今、私たち
はどのようにしたらオキシトシンを得られるのでしょうか。これは少し考えてみ
てくださいね。
***********
東京神田いもや
画像はご質問の多かった「いもや」の天丼。神保町と言えば「いもや」。
天ぷら、とんかつ、天丼など数店舗のいもやがあります。胃が強靱な方にお勧めです。
私の場合「いもや+太田胃散」でランチ完結となるため、数年に一度で満足です。

ランキング

2012年02月16日

暖かくなったと思ったら束の間、寒さがぶり返しました。先程以前のカウンセ
グルームに出かけたら、粉雪のようなものがちらほら舞っていました。
ユーミンの「春よ、来い」が脳裏に流れます。
昨夜はダラダラと、お気に入り番組「cool Japan!」を観ました。この番組ご存
知ですか?BS2でやっており、これぞニッポンのクール!というものを探す企画
です。しかも外国人の目から見たかっこよさであり、比較文化的楽しさ満載の番
組なのです。
www.nhk.or.jp/cooljapan/ ←クールジャパンサイトはこちら
毎回テーマが決められ、各国の外国人(東京在住)が10名程度スタジオに参加し、
取材をもとにディスカッションをします。
いやはや、どこの国の人も英語が堪能で、この番組を英会話の学習に役立ててし
まおうという目論見もあるのですが、ついそっちのけで楽しんでいます。
さて昨日観たお題は「数字」(録画を観ているので去年放映のもの)。日本人は
なぜこうも数字にこだわったり、暗算が得意だったり、ランキング好きなのか、
というテーマでした。外国人から見たらとても奇異に映るらしい。
特に、ランキング上位の製品を並べたお店があるそうなのですが(例えば化粧品)
、フランス、イタリア、アメリカ、オーストラリアの人たちは、まずその製品を
誰がどのように選んだのか疑い、しかも敢えて人と同じものを使いたくなく、自
分の主観でこれがいいと思えばそれでいい、と口々に言っていました。
確かに。日本人は疑うことが苦手なようで、テレビ、雑誌、ネットなどが伝える
ランキングや情報を鵜呑みにする傾向があると思います。上位のもの=質のいい
ものになってしまうのでしょう。自分の目でしっかり確かめることが問われてい
るようです。
************
東京千代田区の大木
画像はカウンセリングルーム界隈(西神田)を散歩中見つけた大木。
5,6階分はありますよ。

東京駅

2012年02月15日

昨日はバレンタインデーでした。帰りに東京駅に寄ってみると、まぁ、色とりどりの
チョコレートが沢山並んでいました。お世話になった人へ、などと考えもしたのです
が、通勤客の人の群れと店舗街のきらめいた雰囲気に気圧され、何もチョコじゃなく
ても…と思い止めました。別のものを考えます。
東京駅の様変わりも目を見張るものがあり、エキナカもデパ地下と変わらないように
なりました。便利になった反面、どこもかしこも同じ様相を帯び(実際同じようなお
店ばかりだし)、つまらないなと感じます。
それでも、昨夜は気になっていた大変行列のできるお店に入って食事をしてみました。
あ〜。あんなに行列ができていたのに、野菜は冷凍ものだったし、お肉は油っぽかっ
たし、店内はギチギチに狭く、それであのお値段とショックでした。
とはいえ、東京駅は私の好きなところです。鉄道で四方の地方に繋がれていると思う
と、希望が膨らんでいく気がします。今秋には駅舎の復元工事が完了するようです。
**************
枝に刺したリンゴ
画像は鳥への贈り物。翌朝、忽然と消えていました。
栗鼠(←漢字で書くと可愛いですね)の仕業です。

うつは脳の病か

2012年02月14日

録画してあったNHKスペシャル「ここまで来た!うつ病治療」を観ました。ご覧になった方
も多いのではないでしょうか。
やや荒い内容で、これ大丈夫なの?と思わずにはいられませんでした。一研究報告として
は興味深いのですが、「画期的な治療法の発見」のように扱われると少々恐ろしくなります。
ドキュメンタリーの論旨としては、「うつは心の病ではなく、脳の病気。最新の脳科学研究
によってうつの仕組みがわかり、薬物療法ではない治療を施せる」というものです。
そこで言われているうつ発症の仕組みは、「判断や思考を司る脳のある部位の機能不全と、
不安や悲しみといった負の感情を司る扁桃体の過剰活動による」、というものです。従来
言われていたセロトニンなどの神経伝達物質(うつのセロトニン不足説)についての関連は
言及がありませんでした。
この説による画期的な治療法は2つあります。
一つは、脳の外側から「判断や思考を司る脳のある部位」に向かって、磁気刺激を与えると
いう方法です。ある装置を頭部につけて、カタカタカタカタ…というキツツキが樹を突いて
いるような音のする刺激を一定の間隔で脳に与えていき、症状が緩和した後も1ヶ月1回位の
目安で続けていくというものです。
アメリカではこの療法が行われ始めていますが、日本では1ヶ所で試験的に導入された段階
です。
更にもう一つの方法とは、外科的手術によって刺激を与える器具を脳のなかに埋め込むとい
うものです。胸にもペースメーカーのような装置を埋めて、そこから脳の器具に信号を送り
込む仕組みになってます。この治療法もアメリカの話で、4,5年前から始められました。
どちらの治療法も副作用については未だデータが揃っていないのか、何も説明されていない
のが気になるところです。また、「判断や思考を司る脳のある部位の機能不全と、不安や悲
しみといった負の感情を司る扁桃体の過剰活動」がなぜ引き起こされるのか、という疑問
が依然残ります。
引き続き注目すべきテーマですね。
**************
shinri4.JPG
昨日に続いての画像。答えはメジロ。鶯より鮮やかです。

ホイットニー

2012年02月13日

つい先日入った飲食店で、ホイットニー・ヒューストンの曲が流れていました。
一緒にいた人と「ボディガード」の話になり、「ケヴィン・コスナーはボディガードの役目を果たし
てないよね。手を出しちゃったもんね…」などという冗談を言って笑っていました。
それが昨日…。
中学生の頃、アイワ(知ってますか?)のピンク色のウォークマン(これも知っていますか?)を買
ってもらって、カセットテープのアルバム「そよ風の贈り物」を何度も何度も聴いていました。
歌声も素晴らしかったけれど、白いハイレグがいやらしくなく眩しかった…。
今回のことで、やはり一人の人を桁外れてセレブやディーバ扱いしてはいけないように思えてきました。
誰か社会心理学者などで、セレブの心理を研究している人はいないのでしょうか…。
*********
shinri3.JPG
画像はよく行くお蕎麦屋さんの窓から。
この寒いのにレモンがたわわに実っています。さて、レモンの木にとまっているのは何でしょう?

冒険家

2012年02月11日

一昨夜は久しぶりにだらだらと映画を観ました。お題は「アメリア〜永遠の翼〜」。
主演は「ミリオンダラー・ベイビー」のヒラリー・スワンク、夫役はリチャード・ギア。
ヒラリー・スワンクは見慣れるときれいだし、役作りが上手い。リチャード・ギアは、
あーいつも素敵。ギアは妻に裏切られて苦悩する役が最も似合うと思います。
それはさておき、内容は実在したアメリカ人女性飛行士アメリア・イアハートの話です。
第二次世界大戦前(1930年代)飛行士として活躍しはじめ、約40歳で迎える最期までが
描かれています。
彼女は、1927年にリンドバーグが初の単独大西洋横断飛行を成し遂げた5年後に、女性
で初めて単独大西洋横断飛行を成功させました。更にその5年後、世界一週飛行の途上、
南太平洋で消息を絶ちます。
大西洋横断は単独飛行です。天候も読めないなか、ひたすら洋上を進んでいく。トイレは
どうするんだろうとか、睡眠は?食事は?などと、ついつい現実的なことばかり考えて観
ていましたが、10数時間でカナダのニューファンドランド島からアイルランドに何とか着
陸する。
映画では「何にも束縛されずに自由でいたい」、「飛行機に乗るためなら何でもする」と
いうアメリアの言葉が印象的で、でも貪欲な感じは微塵もせず、どうしてここまでして空
を飛びたいのだろうと不思議でした。
最後の飛行は、アルコール依存のパイロットとペアを組んだり、無線通信の不備などがあ
って無謀なように思われます。アメリアという女性飛行士のことを知らなくても、この飛
行が何を意味するかが(死へ向かう、ということ)、よく伝わるように映画は描いていま
す。
彼女は飛行士というよりも冒険家なのだと思いました。何かを乗り越えるためにこの冒険
をし続けるのか、反対に生き急いでいるのか、この透明感漂う女性を駆り立てているもの
は何だろうと、なかなか面白い作品でした。
*******
画像は御茶ノ水界隈の明治大学。ロゴを見て、チョコレート?
明治大学看板

このページの先頭へ