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心理 東京
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ブログ 心's LOOM
春
2012年03月08日
東京駅のキャラクターストリートの辺りをぶらぶらしていると、中学生?高校生?
というような印象の3,4人のグループの子たちが、重そうなボストンバックやお土
産袋を抱えながら食事や買い物をしている光景をたびたび見かけます。春休みで遊
びに来ているのでしょうか。それとも卒業旅行なのかな。
春休み、友達と過ごす人もいれば、一人で過ごす人もいるでしょう。学生さんたち
がそれぞれどのような思いで過ごしているのか気になるところです。進学や進級
に、期待に胸を膨らませるだけでなく、不安な思いを抱いている人も沢山いるでし
ょう。浪人や留年の決まった人や、学校に行こうと思っても行けず、新学期を前に
して焦りや無気力を感じている人もいると思います。
春は別れと出会いの季節と言いますが、「毎年変わらない。そんなの関係ない…」
と変化のない時を過ごしていると思う人もいることでしょう。
どのような状態であれ、ティーンエイジャーの子たちに、腹を割って話せる大人が
身近にいてくれることを願っています。
宇宙
2012年03月07日
暖かいのも今日までのようですね。
今朝は面白そうだった過去の新聞記事を読みながら来ました。それは「地球似の惑星が続々」
というもの。何でも2009年にNASAが打ち上げた宇宙望遠鏡ケプラーが、2011年に約3000
個の惑星を見つけており(それ以前は計500個)、その中には地球に似ているものがあるらし
いのです。
太陽に似た恒星の周りを巡る惑星が、その恒星から遠からず近からずの一定の距離(「ハビ
タブルゾーン(生命居住可能領域)」という)にあると、液体の水が存在する可能性がある。
水があれば、そこには自ずと生命の存在が…。
『アバター』のような世界がもしかしたら…。或いは、地球と同じような星が存在するかも
…。いずれにしても、想像力が掻き立てられますね。
子どもの頃、「宇宙の果ては、爆発し続けているからわからない」と聞いて、全く納得でき
ませんでした。爆発し続けているといっても、「爆発するには広がりが必要だし、【終わり
】というものを想定できなければ一体そこには何があるのだろう」と。
これを考えると混乱と不安に陥るので、次第に考えなくなりました。ですが、無限とか有限
という考えは心の悩みに通じてくる大事なものですよね。有限の生だからこそ、私たちは様
々に悩むわけです。無限でも生き地獄だろうけれど、悩みの質は違うものではないかなと…。
↑カウンセリングルーム前から仰ぎ見た月。セピア色に。
一区切り
2012年03月06日
今日は4月上旬並みに暖かくなるという予報でしたが、室内ではやや寒く感じた
ものの、お昼に外を歩いていたら本当に春らしい温もりを感じました。光の見
え方も柔らかいように思います。
3月は季節の変わり目だけでなく、様々なことが一区切りを迎えます。昨日は
確定申告をネット上から済ませましたし、町内会の仕事のバトンタッチ先が見
つかったりと、「あー、一年が終わるのね」との思いをかみしめました。
今年、町内会の話題は専ら「地震対策」でした。どうやって避難路を確保する
か、食料や水などの備蓄について、世帯の名簿作成をどうするか、などいずれ
も重要な事柄ばかりでした。実のところ、町内の各世帯の構成を全て知ってい
る人は誰も町内にいません。どこに一人暮らしの人がいて、どこに体の不自由
な人がいるのかなど、全ての把握は役所でない限り知りようがないのです。
ですが、この名簿作成、「個人情報の取り扱い」「プライバシーの確保」とい
う観点から反対意見も多いのです。
うーん、非常に難しいところですよね。地域で自主的に情報を集めるとしても、
半ば強制的になってしまうし、集められた個人情報を誰がどのように管理する
のか、システムなんか整っていない。
「ホモ・サピエンス(ヒト)」についてのドキュメンタリーで、「ヒトの集団
が統制可能なのは、せいぜい150人」と言っていましたが、それくらいの村落だ
と比較的スムーズに機能するのかもしれません。
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↑ 欧風カレーの「ボンディ」。靖国通り沿い、神田古書センター2Fにあります。
古いお店なのだとか。しかし、カレー前のジャガイモでお腹がいっぱいになるような。
解放感
2012年03月05日
昨日は帰宅したら深夜だったため、ブログ更新はお休みしました。月曜日は休日なので、
ついつい解放感からか日曜の夜はぶらぶらしてしまうのです。
昨日も夜はお茶の水駅まで歩き、駅近くで夕飯を済ませ帰りました。画像は神田猿楽町
(さるがくちょう)付近から三省堂ビルを眺めたもの。猿楽町って面白い地名ですが、
何かいわれがあるのでしょうか?
さて、今日は格段のトピックもなく、茶飲み話です。一昨日、ケヴィン・コスナー主演
の映画「ザ・ネスト」を観ました。あのケヴィン・コスナーがホラー映画ですよ!「ア
ンタッチャブル」とか「ダンス・ウィズ・ウルブス」とかの彼が、です。
最近メディアで見たのは、ホイットニー・ヒューストンの葬儀で彼が弔辞を述べていた
ところ。あー、昔日の彼は輝いていたけれど、何だか色褪せちゃったな…と正直思いま
した。俳優さんて、 若いときはぱっとせずとも後年魅力が出てくる人がいますが、彼
はどうやら違うのでしょうか…。
この「ザ・ネスト」でも同じく。妻が男性を作って家を捨てたため、ティーンエイジャ
ーの反抗期の娘と小学校低学年の可愛い息子を連れて、郊外に越してきた中年作家の役
どころです。心機一転をはかる土地が、恐怖の地となっていく…。敷地の中に塚があっ
て(こんもりとしたごく小さな丘)、その塚はネスト(巣窟)だった!というものです。
何の巣窟かというと、それは観てのお楽しみ。
だけど、どうしてアメリカ人って地底人が好きなのでしょう?地底人ものホラーは、既
に幾つか観ています。これを人に話したら、アメリカ人ではなく、そもそもヨーロッパ
人がそうなのだとか。代表的なものがドワーフ(妖精)で、白雪姫に出てくる7人の小人
達は確か地下に住んでいますよね。ディズニーで描かれる7人の小人達は可愛いおじさん
妖精ですが、グリム童話ではもっと違うニュアンスだと思います。
地底人=不気味な者、なのでしょう。それにしても、このテのホラー映画は何も考えずに
観ることが出来るので、あ〜、気分がほぐれますね。
目も当てられないシーンはありませんし、日本人には「あるわけないなー」というお話で
す。
家族はどうなっていくのか
2012年03月03日
昨夜の勉強会より。
日本で家族療法をおこなう上で、西洋の家族ではなく、東洋の家族のあり方を知らなく
ては治療の方法や着地点を誤ってしまうとのことでした。
日本にいる限り自分は日本人の家族のあり方について知っていると思いがちですが、も
っと家族のあり方の変遷を学んでいくことが大切だなと改めて思いました。1947年の民
法改正後(家制度廃止後)、日本の家族は混迷を迎えるようになったとのこと、行方不
明老人の多さ(低く見積もって2万人台)からしても日本の家族はもはや機能していな
い、という指摘もありました。
つい先日、文化による家族のあり方の違いについて、例えば「娘といつまでお風呂に入
るか?」という話題がある番組でなされていたのを見ました。日本のお風呂特集がテー
マだったのですが、日本人がいかにお風呂にこだわり、お風呂場でのコミュニケーショ
ンを大切にしているか、8,9歳くらいの女の子と幼稚園児、その父親が楽しそうに一緒
にお風呂に入っているシーンが放映されていました。ゲストの西洋人たち(南米や東ア
ジアの人も含まれていたかもしれません)は、「絶対にそれくらいの年齢の女の子と夫
を一緒に入らせない」と強く言っていました。日本人と結婚してもそれは嫌だ、せいぜ
い赤ちゃんまでだと。
日本では恐らく成長と共に女の子は父親と入るのを嫌がって、自然に入らなくなるのだ
と思いますが、他の国では入浴に関しては最初から母親が制するようです。どちらがい
いとか悪いとかの問題ではなく、入浴そのものの違い、家族や個のあり方の違い、色々
な相違が現れているのでしょう。
話が矮小化しましたが、 日本の家族と儒教との関係とか、祖霊信仰とか、興味深い話
題が沢山あったのですが、まだ咀嚼中です。
アンビバレント
2012年03月02日
寒いですね。今夜はまたカウンセラーの勉強会があります。さあ、やってこよう!という
気持ちと、雨だし寒いし帰りは遅くなるしな…というアンビバレントな気持ちが正直やや
あります。
そうそう、昨日、例の本屋さんで自分へのご褒美に買った1冊が、怪談絵本シリーズ「い
るの いないの」(京極夏彦作・町田尚子絵・東雅夫編)です。暗がりを怖がる子どもの
心がとてもよく描き出されています。暗がりに何かいる、何かいそう。誰?見たくないけ
ど、見たい。気になるし、確かめたい。でも、怖い。
男の子のおばあさんの一言は、「見なければいないのとおんなじだ」。本当にそうかもし
れません。おばあさんの言葉は深いですね。でも、男の子はすでに気になっている。
気にしていればいるのとおんなじだ、なのかもしれません。
↑絵がまた独特で、独特さが美しい。
神田の絵本屋さん
2012年03月01日
3月になりました。
今日は昨日のお話の続きはしばらく置き、神保町の紹介です。お昼時間に
靖国通りを歩いていたら、とても素敵な本屋さんを見つけました。北沢書
店の一階にある、『BOOK HOUSE 神保町』という絵本屋です。カウンセ
リングルームから見て、靖国通りを渡ったところ、神保町交差点と専大交
差点の中間にあります。
実のところ、本より絵本や児童書の方が好きなくらいで、しばしば買い求
めます。読むのが易しいせいか、五感が研ぎ澄まされるような気がするの
です。しかも、挿絵の細部を見るのが無上の喜び、想像力が掻き立てられ
ます。
ここの本屋さん、蔵書の豊富さは言うまでもないのですが(洋書もあり)
、幼稚園の時に泣きながら読んだ本もありました。懐かしい…。
また店内の至るところが工夫されていて、まさに子どものためにあるよう
な場所です。絵本好きの方、お子さんのいる方、誰かにプレゼントを探し
ている方、良かったら足を運んでみてくださいね。
許可をもらって写真を撮らせていただきました。
ちらっと天井画も見えますか?