1. 心理 東京
  2. ブログ 心's LOOM

ブログ 心's LOOM

ムーミンの国

2012年03月26日

3月も下旬というのに寒い一日でした。とはいえ動くと温かくなるので、やはり平均するとだいぶ違うのでしょうね。以前のブログでご紹介したヒヤシンスも開花しました。栄養を与えていなかったので貧弱ですが、鮮やかな瑠璃色&紫色です。

青紫のヒヤシンス
今朝はゆっくりとニュースを見て過ごしていました。そこで流れていたのは、フィンランドの最終処分場についてです。ゴミではありません、原子力発電所の核廃棄物最終処分場です。首都ヘルシンキから400km以上離れたオンカロという地の、地下400m以上のところに広大な廃棄物保管場所を設け、10万年は耐久するように設計しているそうです。まだ建設中ですが、近い将来使用開始になるとのこと。

岩盤が非常に硬く、過去に地震や火山活動などの影響を受けたことがないとのこと。また、10万年というのは、仮に人類が滅亡して他の種の生物が地球上にいたとしても生命に影響が出ないように想定しているのだとか。
経済活動の存続に原子力は欠かせないと主張する経済界や政界のトップたちは、50年後さえ生きていないでしょう。原子力エネルギー使用の是非ではなく、未来の子々孫々のことをどうやったら本当に考えることができるのでしょうか…。


聴覚

2012年03月25日

3月も最後の日曜日となりました。近頃は朝方寝ていると、調子っ外れのうぐいすの鳴き声が聞こ
えてきます。ああ、もっと寝ていたい。よーく耳を澄ますと、他の鳥たちの声も聞こえてきます。

以前、聴覚を研ぎ澄ます訓練が好きでよくやっていました。大変気持ちがいいものなので、良か
ったらやってみてください。スティーブン・ファーマーという精神療法家の著書に載っていたも
のです。因みにスティーブン・D・ファーマーではありません。

やり方は簡単です。静かな環境で身体をリラックスさせ、目を軽く閉じて耳を澄まし、聞こえて
くる音をひたすら聞くのです。リクライニングの椅子やソファに座ってでもいいし、私などは早
朝の布団の中で行います。

今、こうやって目を閉じても、BGM、秒針、ヒーターの機械音、風の音、建物のどこかが軋む
ような音、往来の車やバイクの音、自分の息やお腹の音、色々きこえてきます。近い音、遠い音、
大きい音、ごくごくかすかな音、空間は様々な音に満ちています。

人は聞きたいものだけを聞き、見たいものだけを見る傾向が強くあるようです。でも世界は自分
が見聞きするものだけで成り立ってはいない。自分の感覚を研ぎ澄ませると、今まで知らなかっ
た色々なことに気付いていく。これをやると深いリラクゼーション効果があるようにも思います。

*******
↓これは今朝撮ったミモザ。よそのお宅のを急いで撮らせてもらったので、ピントがずれていま
す。レモンイエローのきれいな色。セイタカアワダチソウ(ブタクサ)ではありませんよ。でも、
似ている…

黄色いミモザ


身繕い

2012年03月24日

冷たい雨ですね。
春の季節の変わり目は新年度が始まる時期でもあり、心が不安定になる場合があります。そのことを自覚して、無理をせず、一人で抱え込まないようにしましょう。

*******
さて、昨日のブログにも書いたように、昨夜は久しぶりに美容室へ行き美容師さんとお話ししながら髪をやってもらい、心身(心髪?)のリフレッシュができました。身だしなみも大事だなとは思うのですが、現実は手抜きが多くいけません。

身だしなみでよく思い出す話が、菊池寛の『形』。一定の年齢の人たちは国語の教科書でご存じかと思います。私はこの話が頭から離れない程、強く印象に残っています。

筋としては、「戦場で断トツ強い一人の武士がいる。彼は鮮やかな緋の甲冑を着装しており、その出で立ちが現れただけで周りは恐れおののく。あるときその武士は緋の甲冑を人に貸してしまい、普通の目立たない甲冑を着けて戦場に赴くと、あっけなく命を落としてしまう」、というものだったと思います。

この短編で感じたことは、「外見は内実より勝る」や「外見は大事」ということではなく、「外見は時に威力を発揮する」ということを著者は伝えたかったのかなということでした。実際のところはどうなのでしょう?味わいのある小説です。

相模湾のサムネイル画像


自分のケア

2012年03月23日

雨ですね。これから春の嵐になるのでしょうか。

最近、日頃電話でカウンセリングをしているクライアントさん達がたまに来室してくださるので、
嬉しいな…と思います。電話やスカイプですと時々声が遠くなったりして、たまに不自由を感じ
ることがあります。まあ通信が精密になればいいというものでもなく、これはこれでレコードの
ような良さと思えばいいのでしょうね。

今日はカウンセリングを終えたら後は別の人にお願いし、昨年以来、長らくご無沙汰して
いた美容室へ行くつもりです。いい加減これではまずい。心理療法家が自分の心身のケアを怠っ
てしまう、ということは往々にしてあると思います。特に心のケアが怠りがちで、アメリカの著明
な精神科医で精神療法家のアーヴィン・ヤーロムという人は何百時間と自分のセラピーを受けてい
ます。この数字、すごいですよね。確か300回以上の個人カウンセリングを受けているんです。私
も負けじ?と受けましたがそこまでは届かない。

まあそれはともかくとして、今日は行ってくることに…

黄色いラッパ水仙
↑続々開花です。



人と動物

2012年03月22日

暖かな一日です。
明日はまた寒くなるらしいです。三寒四温だなあと思っていたら、これは冬の言葉でした。同じような間違いやすい言葉で、小春日和というものがありますね。これは春ではなく、秋を表す言葉なんですよね。

さてさて、私はおよそカタカナ職業が苦手なのですが、例えばアーティストとか、クリエイターとか、一体何をしているのだろうと頭を悩ませてしまうわけです。芸術家とアーティストとでは使われ方が全く違うと思いますし、クリエイター=創造主?と思わず揶揄したくなるような気分にも…。
でも考えてみれば、カウンセラー、セラピストもカタカナ職業でした。セラピスト(therapist)は「the rapist だからね」とドクターから言われたことがあります。だから、よくよく自覚せよ、ということでしょう。

前触れが長くなりましたが、そんなこんなカタカナ職業が苦手でも、コピーライターの糸井重里さんが刊行している日刊イトイ新聞(ウェブサイト)はしばしば目を通します。好きなところしか読みませんが、必ず目を通すのが「気まぐれカメラ ブイヨンの日々」。

これはブイヨンという犬と糸井夫妻の織りなす日々を、犬の目から語ったもの。勿論、本当は犬ではなく、糸井重里氏が犬の気持ちを語っているのですが、これが嫌みがなくとても温かく可愛い。

人間と動物は言葉を交わせずとも、信頼関係を築くことはできるのですよね。考えてみれば不思議だと思いませんか?種を超えてお互いを大切に思えるのです。

『星の王子様』で、王子様とバラの花の関係、王子様と砂漠のキツネの友情関係がありました。これは人間関係の譬えなのかもしれませんが、同時に、種を超えた関係でもあるのかもしれない…と思いました。

相模湾




コミュニティー

2012年03月21日

ここ一週間、録画してあった震災関連のドキュメンタリーを幾つか観ていました。(バカな映画も自分で呆れるほど沢山観ますが、こういうものも観るよう心掛けています。)

それらは福島県南相馬市で暮らす人たちの現状を報じたもの、陸前高田で救助活動にあたった消防団の人たちを取材したものなど、どれもとても考えさせられる内容ばかりでした。

消防団について普段あまり気に留めないでいたのですが、彼らは消防署員ではなく、ボランティアで実践活動をしている人たちなんですよね。火事だけでなく今回のような災害時にも、団長の呼びかけに応じて救助活動をする。自分のことや自分の家族の避難よりも、町内の人を助けることを優先させて、命を落とした人や家族を失った人が何十人といる。

「コミュニティーを知っているのは自分たち。消防署員の人はこの町内に誰が住んでいるのか詳しくは知らない。だから自分たちがやらなくちゃいけない。でも同じことを自分の子どもたちにやらせたいかといえば、それは正直よくわからない…」。ある団員の方が言っていた言葉です。

誰がコミュニティーを守るのか。自分たちで守るとはどういうことなのか。ひいては自分の暮らす地域のことを考え、そもそもコミュニティーを守るという発想自体があるのか…、様々な疑問が浮かんできます。

**********
春の和菓子
↑ 春の和菓子。椿の花で息抜きです。


カップル(夫婦)問題

2012年03月20日

春分の日ですね。朝から電車が混んでいるのは、お墓参りの人も多いからでしょうか。お供え用のお花をもっている人がいらっしゃいました。今日はここも早く閉めて、帰りたいと思います。

最近の格言。人から聞いて膝を打ちたくなった言葉です。

It takes 2 to tango!

「タンゴを踊るには二人必要だ」。

これほどカップルや夫婦の問題の核心を表す言葉はないと思います。

わかりやすい例を挙げると、アルコール依存の夫とそれを何とかやめさせたいと躍起になる妻がいた場合、タンゴに相当するのがアルコール問題でしょう。妻も「やめさせようと躍起になる」という形でダンスを形成し、アルコール問題を存続させている一役を買っているわけです。勿論これは、「自己の感情とは別に、見て見ぬふりをする or 夫にお酒を与える」という形で静かなダンスを形成している場合もあります。

どちらかがステップから外れることが、タンゴを終わりにすることになります。

相模湾
↑ この二人はいずこへ。はるか沖で。


このページの先頭へ