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心理 東京
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ブログ 心's LOOM
二者?関係
2012年04月03日
早朝は快晴で小鳥も鳴いていたのに、出かけてくる頃から風が強くなり始めました。一体どこまで吹き荒れるのか、何とも不気味ですね…。
今日は朝からショックなことが…。
家のなかのコート掛けが倒れてあり、私のコート類がぐちゃぐちゃに。いやあな予感がしたら、案の定、ペットがコートとマフラーにおしっこをしていました。はぁ…。朝から疲れる…。別のコートを引っ張り出してどうにか外出しました。
今回は粗相をした子を怒らなかったけれど、ことによると大きな声で怒ってしまうこともあります。他にやるべき事が色々あるのに時間がないときとか、こっちの体調が優れないときとか、粗相の後片付けをしている最中に、調子に乗って部屋中かけずり回ったりするときとか。
時には「あーあ、どうしてこの子を飼っちゃったんだろう…」と泣き言も出ますし、実際涙が出るときもあります。そんなことで、と思う方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、人によって窮地は異なります。もちろん、その子のことはかけがえのない大切な存在です。
「泣き言はよろしくない」という空気がありますが、たまに、適量に、泣き言を言うと、結構すっきりして乗り越えられる気がします。
適量に、というのがコツですかね…。
それにしても、上のような発言は動物ならともかく人間の子供にはタブーなのかもしれません。でも、親も神様ではないので、タブー発言をしてしまったときはその後のフォローの仕方でどうにかなると私は考えています。
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↑何の花でしょう?
三者関係
2012年04月02日
昨夜観た映画はラッセル・クロウ主演の「チェイシング 追跡」(2009)。
一見??という内容ですが、臨床に携わる人なら観る価値はあるかなと思う作品です。出てくる主な登場人物は、出所したばかりの青年、男運の悪い母親と継父と暮らす16歳の少女、青年の再犯を危惧し追跡する警部補の男、の3人です。
育ちもルックスもいい青年の罪は両親殺し。若い女性への殺人(衝動)とネクロフィリアの問題もあります。継父に虐待されている少女は捨て鉢に暮らし、青年の出所をニュースで知ったときからその青年へ接近をしはじめる。中年の警部補は植物状態に近い寝たきりの妻が病院にいて、半ば心を閉ざして生きているけれど、青年を逮捕した人物でもあります。
この3人の生が絡み合っていき、青年や警部補に変化が見え始め…。
少女がなぜこの青年に執拗に付きまとうのか、何となくわかる気がします。非常にピュアで、青年に殺められるかもしれないことは織り込み済みです。この少女の純粋さと怒りと人に対する一縷の信頼とが、彼らを変えていくのかもしれません。悲しい結末ですが。
勿論これはあくまでもフィクションの世界です。こんなことが実際にあるのかわかりませんが、少なくとも人間に対する希望を感じさせてくれる作品です。
↑満開の雪柳です。明日の嵐でどうなるのやら。明日は午後から、暴風に大雨だそうなので、きっちり対策をしましょうね。
映画こぼれ話
2012年03月31日
日中は強風でしたが、皆さんは大丈夫でしたか?
こちらは列車の運行状況も乱れ、おまけに風邪は咳に変化しつつあり、厄介な一日でした。マスクをしてカウンセリングをさせていただいていますが、花粉症の方は室内ではマスクを外されるのですね。小さな驚きです。
さて今日はまたまた映画の話。
最近観たのは「アジャストメント」(2011)。マイケル・デイモン主演のSF恋愛サスペンス映画だそうな。感想を一言で表すと、駄作。
何でも国民の運命についての情報が、全て本のような小型のコンピュータにinputされており、「運命調整局」という未来版CIAのような組織がそれを管理している。運命から外れて恋愛に落ちそうになったりすると、調整局の人達がやってきて阻止に画策するという筋です。
以下がアメリカっぽい。「運命調整局」はローマ時代から続くエンジェルの?組織で、何でもそのトップは神だった、というもの。最終的に神は主人公と恋人の強さにほだされ、その御心を翻し2人の運命を変えてしまう。
はぁー、もう何て言うのか本当につまらない映画でした。経済の低迷、時代の閉塞感がこういう映画を生んでいるのでしょうか。
これなら、似たような日本映画で「イキガミ」(2008)方が断然リアルな感じがして面白い。政府の陰謀説ものとして、こちらの方が今の日本に大変マッチしていると私は思います。若い人たちにお奨め。
さくらの季節
2012年03月30日
桜の開花は間もなくでしょうか。東京では九段下の靖国神社の花が観測されているのですよね。個人的に桜はヒラヒラ舞い散っているところが好き。よく桜の散り際の良さが詠われますね。でも椿のようにボテッといきなり地面に転がるものも非常に好き。「首が落ちる」などと言って嫌われますが、私は何てゴージャスなのだろう!と感心します。
しかし、今日は風が強いこと。月にむら雲、花に風、ともいうように、実は3,4月は風が強い季節なのだと思います。そして何より、鼻水も鼻づまりも苦しい…。風が強い日の風邪はたまりません。神経を逆撫でされているような、そんな気分にさせられます。猫だったら、思いっきりそこらの壁で爪研ぎしたい気分です。しかも今夜はまた勉強会。あ〜、集中できるのだろうか…。まあ、いいや、座ってなんぼ、ということにしましょう。今日のブログはそういうわけで、頭が回りません。
下記の画像は、以前ここを訪れてくれた知人がくれたポストカード。光の画家フェルメールと同じ17世紀のオランダの画家、ピーテル・デ・ホーホという人が描いたものです。デジカメで撮ったため明るくなっていますが、本当はもっと暗いトーンの絵なのでしょう。
↓《中庭にいる女と子供》
4,5歳くらいの女の子なのでしょうか。鳥籠をもって、女中さんに連いて回っているのでしょうね。17世紀になってようやく、子供が美術で扱われるようになったと聞きます。それまで子供が特別な扱いを受けることはなかったようです。さて、今の時代はどうでしょうね。
子どもの世界
2012年03月29日
今日もとてもぬくぬくとした一日です。
こんなにいいお天気なのに、すっかり風邪を引いてしまいお昼は温かいお粥を食べました。おいしかった〜。昼食後は、例の絵本屋さん『ブックハウス神保町』へ出かけてきました。絵本2冊を購入しましたので、また待合室へ置いておきますね。
一冊は『空がレースに見えるとき』(初版1976)
これはまだほんの子どもの頃、大好きでしかたがなかった絵本です。幼い女の子たちの夢のなかの世界なのでしょうか。大変幻想的な作品で、この絵本を読んでいるときは心が自由になった気がしたものです。頭ではなく、感覚で味わってみてください。
二冊目は『水たまりおじさん』(2005)
これは著明なレイモンド・ブリッグズの作品です。えっ、誰?という方も、『スノーマン』のキャラクターやお話をご存じでしょう。
ブリッグズのこま割りマンガのようなスタイル、細部の緻密な絵、しんみりとくるストーリー展開に心がいつも打たれます。この『水たまりおじさん』、一読すると???と思うことでしょう。たぶん、この子どもは疑似家族をつくり、自分の心を癒やしているのだと思いました。後は読んでのお楽しみ…。
香りいろいろ
2012年03月28日
お昼はぽかぽか陽気でした。気持ちいい〜。
カウンセリングルームの入り口に大家さんが鉢植えにしている沈丁花があります。気持ちがシャンとする、とてもいい香りです。梅、スイセン、ヒヤシンスなど、春の花は香りのいいものが多いですね。冬の長い眠りから覚め、小鳥や虫たちを引き寄せて種の繁栄のために交配しようとしているのでしょうか。
香りといえば、この界隈の朝は、コーヒー豆のかすかな香りが一面に漂っています。斜め前の豆屋さんで豆を煎っているからでしょうか。戸外にいるよりもオフィスに着いて窓を開けた時の方が断然香ります。ああー、オフィスでも入れ立てのコーヒーを飲みたい。願掛けというわけではありませんが、自分の目標が達成したらいつかコーヒーマシンを買いたいと思っています。
皆さんは、どのような香りが好みですか?忘れられない香り、懐かしい香り、色々あると思います。ちょっとマニアックになりますが、私は和菓子屋さんの包み紙の匂いが好きでたまりません。知っていますか?高級和菓子店の厚い立派な包装紙ではなく、町の和菓子屋さんのよくある薄い包み紙の裏の匂いです。紙の表ではなく裏、ですよ。あれ、何なんでしょう。すーっとかぐと本当に心が落ち着くいい匂いです。経験のない方は是非お試しを。
それからカウンセリングルームで一番人気の飲み物は「カモミールティ」です。どうしてこんなに良くはけるのか、やはりカモミールの鎮静効果ゆえでしょうか。他のハーブティも追加しましたので、よかったら飲み比べてみてくださいね。
生きた語り
2012年03月27日
昨夜はまたまたドキュメンタリーの日。
タイトルは「同日同時刻生中継、被災地の夜」。観られた方も多いのではないでしょうか。3月11日午後9時から放映された生中継番組で、私は2週間後にやっと観ました。一年前の2011年3月11日の同時刻に人々がどのように一夜を過ごしていたのか、家族や個人が5組出演し、交代交代に被災したときに近い場所で当時の体験を語るという、一つのオムニバス作品のような生中継でした。
取材に応じるという勇気ある行動と、極限状態を人々がどのように乗り越えたのか、ということに関心があったので、非常に興味深く観ました。
海岸から15キロ沖(15キロもですよ!)を屋根の上に乗って3-4日漂流した男性、列車の中で集団で夜を明かした女性たち、津波に襲われた病院に入院していた女性と医師、火事やガス爆発の頻発するなかで一つの家に集まった3家族、かろうじて屋上の避難ハシゴに捕まって助かり一夜を明かした男性など、ふだんのニュースからは伝わってこない「生きた語り」でした。
それぞれが家族を目の前で失ったりしながらも、どうして乗り越えられたのか。それは残された人たちで何とか生き抜こうとする強い意思や、失った家族の分を生きたい、生きて誰かに伝えたいという思いがあったからでした。ここぞとなると人は強く、生きる方向に自然と向かうのだなと、そう思いました。むしろ悲しみや不安などの感情はひとまず落ち着いてからやってくるのでしょうね。
ただこの番組、ナレーターの俳優さんがもっと淡々とやってくれればよかったな。別に演じなくてもいいのに…。