パニック障害について

パニック障害は、米国精神医学会による精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-4TR)において不安障害のなかに分類されます。
不安とは、恐怖感(a feeling of dread)を特徴とし、自律神経系が過剰に活動している身体的状態を伴います。この不安に伴う恐怖(dread)とは、危険性のよく知られた対象に対する合理的な恐怖(fear)とは異なり、危険性が漠然としているか、葛藤を生じさせる対象に向けられた反応です。例えば、町中で出くわした熊などに対する一般的な恐怖はfearですが、広場、高所、針、動物などに対する不合理な恐怖はdreadになります。

パニック発作の症状

パニック障害は広場恐怖を伴うものと伴わないものがありますが、突然起こるパニック発作を特徴とします。パニック発作とは強い恐怖または不快をはっきり感じ、以下の症状のうち4つ以上が突然に発現し、10分以内に頂点に達します。

①動悸、または心拍数の増加
②発汗
③身震い、または震え
④息切れ感、または息苦しさ
⑤窒息感
⑥胸痛、または胸部の不快感
⑦嘔気、または腹部の不快感
⑧めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
⑨現実ではない感じ、または離人症状(自分自身から離れている)
⑩コントロールを失うことに対する、または気が狂うことに対する恐怖
⑪死ぬことに対する恐怖
⑫異常感覚(感覚麻痺、またはうずき感)
⑭冷感、または温感

これらのパニック発作が繰り返し起こり、「再び起きるのではないか、コントロールを失うのではないか」、などという心配が1ヶ月続き、他の疾患ではこれらの症状をうまく説明できないとき、パニック障害と言えます。

不安障害の原因と治療

パニック障害をはじめとする不安障害の原因には生物学的原因と心理社会的原因が考えられます。心理的なものとして、フロイトは「無意識の衝動が意識化されそうになると不安が引き起こされる。また不安は愛する対象(原型は母)を失うことに由来する恐怖と関係している」と説明しています。その他の説では、不安は重大で継続的なフラストレーションやストレスによって生じ、そうなると反応が条件付けられて、より緊張度の低い状況でも不安が起こりやすくなる、という学習理論があります。

不安障害の治療には、不安が極度に高い場合には薬物療法も併用しながら、行動療法、認知療法、支持的精神療法、洞察指向的精神療法、森田療法、集団療法などが有効であると言われています。不安障害は必ず治ります。神保町カウンセリングルームでは、パニック障害をはじめとする不安障害に有効な心理療法を提供しております。お一人で抱え込まずに、まずは今のお気持ちをカウンセラー(セラピスト)にお話しください。


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