2022年08月10日
お知らせ
7月31日よりコロナに感染したため、急遽8月1日~8月9日まで臨時休業させていただきました。8月2日(火)にオフィスに車で来て、御予約の方々に緊急連絡をしました。御電話が繋がらなかった方には留守電にメッセージを残させていただき、留守電にならなかった方には速達で郵便を出しております。
ただ、連絡がスムーズにいかずに来室された方も何人かいらっしゃったようです。意識が朦朧としていたためこちらの不手際・不備があったことと思います。大変暑い中、御足労させてしまい申し訳ありませんでした。本日お電話をさせていただきましたが繋がりませんでしたので、こちらをもちましてまずお詫び申し上げたいと思います。
2022年07月17日
ニュースを追っていてふと見つけたのが、「山本コウタローさん亡くなる」という記事と精神科医北山修先生の温かい追悼文でした。多分若い人は御存知ないのではと思いますが、山本コウタローさんは元々シンガーソングライターで「走れコータロー」や「岬巡り」が有名です。
彼が歌手として現役の頃は私も知りませんが、高校何年生だったか忘れましたが文化祭にやってきてライブを開いてくれることになりました。生意気盛りの高校生たちにとって、ほとんど前評判にもならず、どうしてあのおじさんを呼ぶんだ?ぐらいの空気だったようにおぼえています。
案の定すごかった。私は真面目?だったので観に行ったのですが、パイプ椅子が並べられただけの体育館に先生方を抜かして生徒は一体何十人だったのか…。一クラス50人一学年9クラスほどはあったと思います。
ただの体育館なので音響も頗る悪かった。ギターの弾き語りなのですが時々キーンキーン反響してしまい、観ているこちら側がその度に冷や冷やしてしまいました。何というかこんなところにわざわざ来てもらって失礼に当たらないのかと…。
しかし、彼は少しも動じずに、あの風貌のように飄々と楽しそうに、ギター片手に軽やかに「走れコータロー」を歌ってくれました。何しろ云十年も前なので、あと憶えているのは「ハナゲの歌」だけなのですが。兎にも角にも表現者にとってあの劣悪な環境下で最後までライブをやり終えたのですから、とても不思議でなりませんでした。
でも今は、人の目を大いに気にしていたのは思春期のこの自分であり、彼は稀有な存在の愉快で天晴れな大人であったのだと思います。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
2022年06月29日
6月の梅雨明けとなりました。猛烈に暑い日が続いていますね。
この暑さのせいもあるのか、巷ではイライラして他者に不寛容になっている人が多いようにも見受けられます。屋外だけでなく電車のなかでマスクをしていない人もちらほら増えてきました。
私もマスクを外したいところですが、東京都の感染者数は一転増加傾向にありますし、絶対感染させてはいけない身内がいるので会食などマスク無しの人との接触を完全に避けた生活をしています。
マスクといえば、中高生たちの間ではマスク無しの生活に躊躇する傾向があるようですね。お弁当の時間も一斉に前を向いて食べているようなのでお互いの顔を見られずに済んでいるようです。マスクを外した顔を見せるのは部活仲間ぐらいだそうで、マスクをとると顔が変わるから見せたくないとのこと。確かに入学当初からマスクをしていると、実際の顔を見たことがないクラスメイトが出てきておかしくないのかもしれません。
対人恐怖などの不安神経症や社会不安障害などのある人は、反対にマスクをしていることで学校へ通えていることもあります。ティーンエイジャーは少なからず神経症的なところがあるので、マスクが一定の防御の働きをしているのでしょう。
こうしてみるとマスクは一長一短ですね。ただ、心理臨床の場面ではマスクは表情が読み取れずにだいぶ困ります。それでもコロナ前から、心理的にマスクが必要な方はマスクをしたまま面接をしていました。無理に外させることはしません。勿論今はマスク着用が面接の前提条件であり、これは当面続くのでしょうね。
2022年06月01日
次回のブログは神保町のことを書くと言っておきながら、休日に訪ねたお気に入りのお寺のことを書きたいと思います。
有名なお寺なので御存知の方も多いかと思いますが、この丸窓の奥が観たくて訪問を急ぎました。初夏と晩秋のみ公開されます。
丸窓は「悟りの窓」といって〇は円通(えんつう)や大宇宙を表すのだそうです。円通というのは仏教用語で何度読んでもよく分からないので、興味のある方は調べてください。
煩悩まみれの身にとっては悟りはあまり関心がありませんが、こういう背筋がピンとなる美しい眺めはとても好きです。何より心が落ち着きます。窓の向こうには絶対の真理があるのか、極楽浄土があるのか、とにかく興味をそそられます。
さて、奥には何があったのでしょうか…。
広大な緑滴る庭園は苔むし、菖蒲が咲き乱れ、蛙が鳴き、小川が流れ、小鳥が水浴びをしていました。
2022年05月15日
遅めのGW休みをとって日常が戻ってまいりました。とはいえギアはセカンドという具合。
空気(photo)のみ掲載…
精神科医斎藤学先生の著『毒親って言うな!』(2022)。決して単純ではなく、とても奥が深い本でお薦めです。
2022年05月01日
5月を迎えましたね。
GWは通常通りオフィスにいますが、外がとても静かなので空気が穏やかでのんびり、心地いい時間が過ぎています。
先日は夜のピアノコンサートに出かけてきました。音楽は私のストレスコーピングの1つですが、実に2年ぶり。やはり生の演奏はまろやかに響き、音色のなかに吸い込まれそうな錯覚を覚えました。ただし、現実に引き戻されたところもありました。
コンサートにウクライナ大使の方がお見えになっていたらしく、ピアニストが急遽、二部のラフマニノフ(ロシアの作曲家)の曲をショパン(ポーランドの作曲家)に変更しました。ラフマニノフに罪はないのにな…と一瞬思いましたが、ピアニストのその時の判断は的確なのでしょうね。今正に激しい攻撃を受けている国の人が、相手国の人の音楽を目の前で流されたら、それは複雑な気持ちになるでしょう。
戦争はこんな風に文化・芸術活動にまで暗い影を落としてきますね…。
文化といえば、次回はここ神保町のことを少し書いてみたいと思います。
blue bell
2022年04月01日
4月になりましたね。
連日ほぼ戦争のニュースを観ているので、この美しい桜の季節もいつもとは違うように目に映ります。考えてみれば常に世界のどこかで紛争や内戦、迫害などの問題は起きていたのですが…。
随分前にポーランド南東へ、列車で旅をしたことがあります。ポーランドはその名のとおり遥か遠くまで見渡せる「平原の国」でした。隣国ウクライナもなだらかな大地が続くと聞くので、良くも悪くも人の往来が容易なのでしょう。その時車内にはイギリスへ働きに出ていてロシアへ帰る若い女の子たちもいました。列車で国境を越えて行き来できることを羨ましく思っていましたが、21世紀においてさえ分断と破壊はいとも簡単に起きてしまうことを今回まざまざと知らされ慄然としました。
戦禍の報道を子どもたちの目に触れさせるのは、大人が十分に気を配りましょう。子どもの目は大人とは大分違って見えるものです。子どもと戦争について話すときの5つのポイントは以下にありますので参考になさってください。
https://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=3849
あるコンサルタントの人が「こういう時こそ(人類はコロナと戦争という先行き不透明な局面に置かれていること)、しっかりと温かいものを食べ、暖かくして眠って、外で太陽に当たろう。自分を大切にしてくれる人と過ごそう」と言っていましたが、正にその通りなのだと思います。