2017年12月14日
本格的な寒さとなってまいりましたね。
出掛けるのが億劫になってきますが、まずは体に留意して過ごしていきましょう~。
2017年12月06日
心理のお話ではありません。
さて、今週の日曜日にいきなりPCのキーボードが動かなくなりました。マウスもPCも問題はないのですが、キーを押しても文字が入力されないのでいやはや困りました。
業務を終えてからメーカーのカスタマーサービスに電話をしたところ、遠い電話でよく聞き取れないなか、スイッチが左下にあるとか、電池を交換したかとか、面倒くさそうな対応の係の人から説明を受けました。スイッチなど左下側面にも、左裏面にもないし、既に電池は交換した旨を説明していたら、ブチっと電話が不通になりました。一年間の保証サービスでこちらの製品番号や住所電話メールすべて確認済みだったので、しばらく待ちましたが音沙汰なし。
もういちどフリーダイヤルから電話してあれこれ音声ガイドに従ってやっと繋がったかと思ったら、またブチっと切れました。うん?いったい何が起きたのか?10分以上待ちましたが音沙汰なし。二度目の架電から30分後に、フリーダイヤルではない電話があったのですが、知らない番号だったので電話に出ませんでした。どうやらそれがメーカーの電話だったようです。
結局、何ともいえない消化不良のなか、キーボードをまじまじ見ていたら、右上側面に(左下ではなく)スイッチがあってそれをいじったりもう一度電池を入れなおしていたところ、文字が打てるようになりました。電源スイッチの〇とⅠの区別、皆さんはご存知でした?〇と×にしてくれたほうがよっぽど良いのに…。
まあねぇ…、ド素人の顧客の初歩の初歩の問い合わせに一々対応させられて面倒くさいのはわかるけれど、世の中、ある専門領域が成り立つのは、そうではない大多数の人々がいるという大前提があってこそなのですから。
でも、これは自分のことにも言えるはず。
例えば、心理療法家は、「無意識」という概念や言葉を意識して、またそれこそ無意識にいつも想定しながら、「無意識は行動に現れる」とか「無意識は体に現れる」などのような言葉を当然のように使うけれど、一般的にはさほど浸透していない概念なのだと日ごろから感じていました。
自分たちには、当然、常識、基本、初歩、と思っていることは、広い世界では実はそうではないのです。
とりあえず…、キーボードよ、再び動いてくれてありがとう。
2017年11月29日
白山通りの銀杏並木が美しい金色になりました。朝、地下鉄の出入り口から地上に出てくると、目の前の景色がパーッと明るくなってそれはそれは気持ちが晴れやかになります。
私の暮らす地元では11月下旬から12月が紅葉のシーズンで、休日は山々や街の橙色や赤色を堪能しています。また、昨日はオレゴン産の小さなモミの木を買ったので、それに綿花や松ぼっくり、山帰来の実をつけながらお飾りを作ったりして遊んでいました。紅葉、落葉しない常緑樹は生命力の象徴であり、樹に飾りを施して祭るというのは、本来はキリスト教と関係がないところに起源があるそうです。お正月の松も同じですね。
この時季は紅葉も常緑も楽しめる時。
画像は一緒に作った小さなリース。ツルも松ぼっくり(樹は松ではないと思いますが)も関東の山で採れたものです。リボンは100均。緑を使わなかったため地味な仕上がりですが(笑)、まあ、良しとしましょう。相談室の待合に飾ってあります。
2017年11月23日
早いもので、もうすぐ師走に入りますね。
この時季は相談業務以外の一年間の総括やら見直しやら、オフィスの事務的な作業や掃除などもあって、なかなかに面倒くさい月となります。その一環でもありませんが、先日はホームページのリニューアルをしてもらいました。長らく書き換えていなかった定休日ですが、改めて月曜日、火曜日となりましたので、お間違いのないようにお願い申し上げます。
その他の外見はほぼ変わりませんが、サイトのセキュリティーを高める作業を施してもらいました。ネット社会というのは、素人ユーザーには結構ヒヤヒヤなものですね。餅は餅屋で業者に委託して管理してもらえばよいのでしょうがコスト的にそうもいかないので、何が必要・不必要なのか、責任の範囲はどこまでなのか、どこまで意識的でないといけないのか、ああ…考えるだけでも頭が痛くなります。まあ、要所要所専門家からアドバイスをいただき、その都度選択するようにしているのでとても恵まれている方なのですが。
法律言語が難解なように、カタカナばかりのIT言語もまるで宇宙語のように響いてきます。もっとわかりやすくならないものでしょうかねぇ。IT用語というわけでもありませんが、先だってはシェアリングエコノミーという言葉を初めて知りました。会社や個人所有のもの(家、部屋、車、洋服etc.)をネットを介して共有しあうのだとか。例えば自宅の一室を一日単位で見ず知らずの人に貸すのだそう。私には到底真似できないことですが、塀や壁をヒョイと乗り越える人たちが増えているのでしょうね。
世界は幸か不幸か確実に否応なく変化している。適度な距離を保ちつつ、多少は新しいことも学びつつ、という態度でいきましょうか…。
2017年11月15日
ちょっと休憩をということで…
ライフワークとしている絵本コレクションのなかから、面白いものがあったのでご紹介します。下記画像はロシアのアニメーション監督ユーリイ・ノルシュテインの作品をもとに描かれた絵本です。
絵本は買わなくてはいけませんが、元のアニメ『霧につつまれたハリネズミ』はこちら。https://www.youtube.com/watch?v=0-VVRSwCpBY 日本のアニメーション関係者でこの監督から影響を受けた人は多いそうですよ。
アニメは1975年のものですからだいぶ前ですね。観てくださった方は、どのような感想をお持ちになられたでしょうか。わずか10数分のアニメ。ロシアの民話が下地となっています。
ある晩、ハリネズミの身に起きたことは、人生の暗喩だそうです。時に深い霧のなかを歩き、時に流されるままに身をゆだねる。フクロウと白い馬は何を表すのでしょうか…。フクロウは大人?白い馬は死?そんなことをあれこれ考えながら、深秋の晩を過ごしています。
2017年11月08日
立冬を迎えましたね。
朝晩と確実に寒くなっていき、お布団から出るのが辛くなります。
この時季は季節性の鬱にもなりやすいので、生活にいろいろ工夫をしたいものです。下記の画像のもの、ご存知でしょうか。サンキャッチャーといって、ピンクの部分はキャッツアイ、他はクリスタルでできています。窓辺につるすと太陽の光をキラキラ反射し、室内に光を入れてくれます。「もっと、もっと、光を…」ということで。鬱々としやすい季節の、ちょっとしたお遊びの工夫です。
元々はネイティブアメリカンに由来するとか、北欧の飾り物に由来するとか、諸説は色々あるようですが、頭が回らずぼーっとした朝に、なかなかにありがたいものです。
2017年11月04日
昨日は文化の日、秋の三連休の半ば、皆様はどのように過ごされているのでしょうか。
さて先日、書籍離れが進むなかで古典的名著が再び注目を集めているという、朝日新聞の社説を読みました。そこには1937年に出版された吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』が漫画になって登場し脚光を浴びている、と書かれていました。
この混迷の時代に、なかなかに感慨深いものがあります。
以前のブログで取り上げたかもしれませんが、本嫌いだった思春期の私が、家の本棚にあったものを何度も繰り返し読んだのがこの岩波文庫でした。
主人公のコペル君(中学生くらい)と叔父さんの対話が底流にあり、社会の構造やものの見方・捉え方というものを主人公が考え悩みながら学んでいく、というものでした。
一番記憶に残っているのは、コペル君が暮らす山の手の子どもたちの生活と下町の子どもたちの暮らしの格差でした。コペル君が下町の友達の家に遊びに行って鯛焼きを出されます。鯛焼きは1937年当時不衛生な食べ物であったようで、コペル君は母親から食べてはいけないと言われていたものでした。彼は複雑な想いを抱きます。「えっ、鯛焼きが?鯛焼きも今川焼も美味しいけど…」と思うかもしれませんが、そこは時代を考えないといけません。山の手の家は、子どもの友達が遊びにやってきて帰す時に、お重を持たせるような文化なのです。今の時代ならバカバカしい限りですが…。
格差の問題は1930年当時も頑としてありましたが、現在もまた益々開きが出てきていると私は見ています。鯛焼きやお重が今の時代ならばそれは何か、そこを考えないといけません。
そういえば、引退・復帰した宮崎駿監督の新作の題が『君たちはどう生きるか』だというニュースもありました。内容は違うようですが、全く関係がないわけではないとのこと。観る時を心待ちにしていようと思います。