2016年02月07日
前半に調子を崩したこともあり、疲れたなー、でも一週間が終わったなーと思っていたら、たった今、比較的長い地震がありました。ここのところまた地震が増えていますね。東京23区で震度3の場合、相談室のビルは+1度くらいの体感なので、思わずドアを開けました。おさまってくれたので一安心ですが…。
さてさて、少し疲れたとき、人はそれぞれの回復方法があると思いますが、私は絵本を読むことで自分を労ります。難しいことを考えなくていいし、優しい穏やかな気持ちになるし、感覚が研ぎ澄まされるからでしょうか。
今回出会えた絵本は、『大きな木のような人』 。一人の子供(女の子)と一人の大人(男性)の出会いと別れの物語で、こういう関係あるのだろうか…、いやどこかにはきっとあるのだろうな…と思える、とても心を揺り動かされる内容でした。自分以外の誰かのことをそっと思い返してみる、そういうのが人の営みの幸せなのかもしれません。
相談室に置いておくので興味のある方はどうぞ。
『大きな木のような人』 (2009 ) いせひでこ作・絵 講談社 より
2016年02月06日
四方山話。
本日…、
「これはバラですか?」と聞かれましたが、ラナンキュラス Ranunculus です。
葉が rana (カエル)の足に似ているのが語源だそうです。確かに、葉はカエルの足に似ています。カエルの足は可愛いですね。
ちなみに下の葉は別のもの。お花屋さんが一輪じゃ寂しいからとオマケしてくれました。
2016年02月03日
相談室近所にはミニスーパーが2軒あります。以前は神保町交差点近くに比較的大きめのスーパーがありましたが数年前に無くなってしまいました。コンビニに比べて比較的大きめと言っているのに過ぎず、都会で暮らす人たちの食生活事情は一体どうなっているのだろうと前から不思議に思っていました。
でもここ最近は大型スーパーのプチ店が出来たので、私も時々利用しています。種類によっては地元のスーパーより野菜が安かったりして買って帰りたいくらいなのですが、遠路はるばるになるので諦めています。まあ地方のスーパーに比べて見劣りすることは確かですが、そこそこ頑張っています。先日は「柊」が売られていました。鰯が刺さっていたかどうかはおぼえていませんが、節分用の柊です。ね、頑張っているでしょう?柊を飾る家がどのくらいあるのかは別にして(笑)。
とにかく今日は節分の日。今日を境に季節が変わるのです。寒いのは今日まで(ですかね?)。季節の変わり目は邪気(邪鬼)が出るとされ、だから邪気(邪鬼)を追い払うために豆撒きがあるのだそうな。鬼というのは可視化・外在化したもので、実際は「気」の方なのでしょうね。ではこの邪気は一体どこから出てくるのか。自然界から?自分の内なる邪気?もしかしたらきっと誰もが、季節の変わり目に自分のなかの邪気を追い払う必要があるのかもしれません。そう考えるとこの儀式、なかなか重大なものに思えてきますね。
2016年01月31日
明日から2月ですね。3日は節分、4日は立春、寒いのはもはや勘弁といったところです。
さて、今日も新聞記事のお話。記事といっても書籍紹介のコーナーで、本日は作家の荒俣宏氏が故水木しげる先生のお薦め本3冊を紹介していました。
私などは過去「ゲゲゲの鬼太郎」をアニメ、「のんのんばあとオレ」をテレビドラマで観たぐらいで、後は「いかに大先生か」という様々な情報に触れてきただけだったのですが、ここ数年はビックコミックに連載があって読んでいました。巻末近くにカラー数ページの作品で、90歳を越えられた漫画家の現役の連載でした。作品のタイトルは『わたしの日々』。
この作品を荒俣宏氏も推薦していたのですが、その紹介文がとても良くて、ああこういう作品だったのかと目から鱗が落ちたようでした。
大顰蹙を買うであろうことを承知で正直に書くと、『わたしの日々』は私にとってすごーくつまらなかったのです(笑)。なんて言うのでしょうね、ストーリーもオチもなく感じられて、これから話が始まるのかと思いきや突然終わってしまう感じ。車のエンジンがかかってブレーキから足を外したら車が止まってしまった、というような印象、といえば伝わるでしょうか。大先生に花を持たせる連載なのだろうかと思いつつ、それでもなぜか毎回読んでしまう不思議な作品でした。
では紹介文から一部引用です。(朝日新聞2016.1.31付(ニュースの本棚)「水木しげるの人生 少年時代は一生を決める宝 荒俣宏」より)
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■なまけ者になれ
最後にもう一冊、亡くなる直前の生活ぶりを題材にした全ページ色刷り作品『わたしの日々』を紹介したい。これは日常周辺記であると同時に、含蓄ある回想録でもある。三人合わせると300歳に近い元気な水木三兄弟はじめ、仲良しのファミリーや猫たちとの生活ぶりに触れて、「穏やかなのがいちばんの幸せ」と改めて実感する。最後近くに付された「格言」は、水木名言集の総集編であり、「なまけ者になりなさい」「猫はカシコイ」「睡眠力と幸福」に続き、「屁(へ)のような人生」で締めくくられる。人生に絶対的な価値を求めず、瞬時に消えゆく屁のようなものに価値を見いだし、満足せよという格言は、良寛さまの言葉のように可笑(おか)しく、また愛(いと)おしい。
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2016年01月27日
寒い日が続きますが、夕方の5時が毎日少しずつ明るくなってきました。何だか嬉しいですね。
さて、昨日、今日の新聞記事に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の発症メカニズムの記事が載っていました。まだマウスの実験段階のものですが、今後人にどのように応用・適用されるのか興味を引く内容でした。
①ある材質・形の部屋(A室)で電気ショックを受けたマウスがいる。→24時間後に同じような部屋(A’ 室)に入れると怯えて動かなくなる。
①、これは分かりやすいですね。
②ある材質・形の部屋(A室)で電気ショックを受けたマウスがいる。→6時間以内に、一部だけ似た材質・形の部屋(B室)に入れて(マウスを)取り出す。→24時間後にB室に入れると、怯えて動かなくなる。
②、この「6時間以内に」というところがポイントなのですよね。トラウマ体験から早期の段階に、一部だけ似た刺激(B室)に接すると、A室に加えてB室までもがPTSD 症状を引き起こすことになる、というのです。
ですから、トラウマ体験から早期の適切なケアがいかに必要であるか。考えさせられます。
2016年01月24日
「愛の返ってくる人を愛すること」
この言葉は手を替え品を替え、ある精神科医の先生がよく言っていた言葉です。この間、どこかでこの言葉を目にし、改めて思い出しました。これは大事なテーゼだと思います。
親でも、パートナーでも、友人でも、愛の返ってくる人を愛すること。そうでないと、振り回されたり振り回したりして、心身が磨耗してしまいます。言うは易し行うは難しなのですが、だからこそ忘れないでいたいものです。
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↑ sweet pea
カウンセリングルームご近所の花屋さんでみつけた春の香り。
2016年01月21日
つい先日だったか、朝、ラジオから流れてきた曲が、リズミカルかつエキセントリック、しかも相当怖い内容で耳を引きました。
それはチャラン・ポ・ランタンの『美しさと若さ』。日頃テレビを観る方だったら、この姉妹ユニットを御存知なのでしょうか?
面白い音楽でした。容貌にとらわれた若い女の子の(最近は年齢は関係ないかな)、強迫的なところ、神経症的なところ、それでもどこかちょっと自分を疑っているところ等々。これを若い女子が作ったのだからこれまた面白いですねぇ。お姉さんの方は17才から大道芸人としても活動していたようで、その辺の味わいも濃厚に漂ってきます。