2015年12月19日
最近の嬉しかったこと。
ずうっと電車の中で開いては眠りに落ち、布団の中で開いては眠りに落ち、カタツムリの速度でしか進んでいなかった本を一月かけてやっと読み終えました。それはH.S.サリヴァン著の『精神医学的面接』。臨床に携わる人にとっては古典的名著なのですが、講義を文章化しているためなのか(すなわち話し言葉ということ)、私にはとても読みにくかった。はて、何言っているんだろう?という部分もありましたし。
こういうことは割とあって、なかには「歯が立たない」と思う文献も、この広い世の中には沢山あります。
ところが、一度読み終えて二度目にtryすると、遙かに速く深く理解が進みます。これも読書の醍醐味なのかもしれませんね。それに更に難解な文献ならば、速効の睡眠剤の役目を果たしてくれます。
↑ 暮れの白山通り
2015年12月15日
忘年会といえば…、
毎年、異業種の友人と二人だけの忘年会を開きます。ただの食事?いえいえ忘年会、というか慰労会。
カウンセリング業とは全く異なる客商売をしている友人なので、客商売をしている人の苦労というか努力の話が聞けて、「そうかー、大変なんだなー」と感心することしきりでした。ちょっと気を遣いすぎなんじゃないかな〜と心配にもなりましたが、ユーモアを交えて語っているから強くなってきているのでしょうね。
お客さんの立場から反省することもありました。それは営業時間を越えて居続けるお客さん(笑)。私もついやっちゃうことあります。友人は優しくて無下に断るタイプじゃないのですが、『蛍の光』のボサノバヴァージョンを流そうか、という話も出て笑ってしまいました。この時、下戸の私は少しのお酒で酔ったのと眠かったのとで、一瞬「ホタルノヒカリ」にピンと来ず、「セカイノオワリ」かと思ってしまいました。テレビ観ないのでわからないのですが、確かこういうバンドいましたよね?
2015年12月13日
今週も終わり、ほっと一息です。12月も早半ばにさしかかってきました。
これからやらなければならないことが沢山あり目が回りそうですが、適度に一息入れながら穏やかな年末を過ごしたいなと思うばかりです。
金曜日の強風はいかがでしたか?
私は外に出た途端、ビニール傘が見事に壊れました。けれども神保町に着くと、桜吹雪ならぬ銀杏吹雪で通りが金色に輝いていました。足元が滑って怖いのですけれど。しばらくは白山通りの足元にご注意くださいね。
その時の一葉〜
2015年12月10日
同業の先輩方との忘年会でした。途中からの参加でしたが、カウンセリング業の展望やら何やら色々とお話をうかがえて楽しい時間を過ごすことが出来ました。
普段、業務提携している仲間の有り難さを思うこともここのところ多く、本当に感謝です。点と点も繋がれば強力なラインになっていきますね。
帰りの夜空に瞬いているオリオン座や冬の大三角形を仰ぎ見ながら、これまたただの一つ一つの星ならず、そこに星座を見出すことの不思議さを想うのでした。
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2015年12月08日
お宮参りをしてきましたら、こんもり繁った黄金色の銀杏の樹がありました。陽の光を浴びて本当にきれいでした。そばに近寄ると、空気の色がぱあっと明るくなって、寒空の下の救いです。
この時季は、神保町界隈、白山通りの銀杏並木もそこそこに輝いています。歩道のゴミがなければいいのだけれど…。
寒さが日一日と厳しくなってきています。
どうぞ風邪などひかれませんように。
2015年12月06日
さて、先日観に行った岩波ホールの映画。
なんというか…、鑑賞後はブルーならぬグレーな気分になりました。決して出来の悪い映画ではなく、今の私には観る力が足りなかっただけ…。想像と色々違いました。グルジアの自然や風景がもっと描かれているのかと思ったら街の場面が多かったし、『100万本のバラ』のような分かりやすい情熱的な画家では決してありませんでした。
映画の中の画家ピロスマニは、観ていて歯痒いくらい人付き合いが下手で、損得を考えずその時の感情のままに生きている人でした。感情のままといっても欲得がないのか、孤独のうちに貧しく死んでいった人。観ていて悲しくなってしまった…。
彼はアカデミックな場ではなく独学で絵を学び、酒場から酒場を彷徨い歩き、そこに飾る絵を描いて生計を立てていました。短い生涯の間で、一時は持ち上げられ、その後は「きちんと学んでいない幼稚な絵だ」と酷評され、社会の勝手さに翻弄されました。でも彼の立派なところは、ずっと軸はぶれない生き方を通したところです。
絵は、ややアンリー・ルソーに似ているような、素朴で力強く高い才能を感じさせるものでした。調べたらルソーとほぼ同時代の人。ルソーが50才代から本格的な画家活動をしたとすれば、ピロスマニの方が先なのかも知れないなどと想像していました。
2015年12月04日
岩波ホール
今月で岩波ホールの会員期限が切れることがわかりました。ここは確か2年間で2000円の会費を払えば、毎回400円安く観ることが出来ます。ですので今夜は観に行ってこようと思います。上映中の作品は、グルジアのある画家の物語とか。グルジアは最近ジョージアと呼び方が変わって、アメリカの州と紛らわしいですね。
この主人公は、加藤登紀子の歌、『100万本のバラ』の中の画家と同じだそうです。勿論、加藤登紀子は私の世代ではありませんが、この歌は小さい頃聞いて何故か耳に残っています。感想はまた後日。