2015年11月15日
今日は気持ちのよい青空が広がりました。神保町からはビルの合間に垣間見えるだけなのですが、それでも爽やかな気分になりますね。
今週も終わり、フィル・コリンズを聴きながら、以前受けた催眠の講義のノートをまとめていました。こういう”ながら時間”が好きなもので。ノートをつけながら、催眠では言葉の使い方、特に同音異義語に注意をしろとありました。
そういえば…。
昨夜読んでいた市の広報誌にあったのが、「争族と法律相談」。これもすごいですよね(笑)。意味は通じます。「相続」が正しいと思うし、どう変換しても「争族」は出ないのですが、この文書を作成した人の現状なのかしら、などと勝手に想像していました。想像は更に面白いネーミングへと広がり、そういえば、スナック「苦労」というお店がありました。気が悪そうで誰も近寄りたくないと思うのですが、実はこれ「不苦労」の不が消えてしまっているようなのでした。鳥の「ふくろう」だったのね。不苦労もねぇ。
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そういえば前々回のブログで少し取り上げたトイレットペーパーについて、どういうものか知りたいという方がいました。ネットで検索すればあると思いますが、ちょっと綺麗なものから20cmほど失敬してきたものに装飾を施してあげて載せると以下に。いかが?これがロール状態ですと、もっと緑緑、緑色のペーパーなのです。(マナーのお話として掲載?)
2015年11月13日
20代の女子達と話をしていると(セッションしかり普段しかり)、「人からどう見られるか」を非常に気にする人が多いように思います。キレイに見られたい。美人に見られたい。可愛い人に見られたいと。まあ、気持ちはよくわかります。でもね、化粧やファッション、整形などに金銭、時間、労力をつぎ込み、教養や人格を磨くことには無頓着なのです。
反対に「(自分が)人をどう見るか」についてはほとんど真摯な態度は見られず、特定の人物をやたら崇めたり嫉妬したり、「他の女子はみんな可愛い」とか「他の人は自分と比べてそんなに悪くない。それほど気にするほどではない」といった返答がきます。一人をやたら高く評価したり、”皆”を強調したところで、二つの見方は所詮同じ穴の狢のようなものです。
つまり他人の悩みなどはどうでもよく、「私の悩み」こそが大きいし、「私」こそが比較された上で人からキレイと言われたい、という気持ちが見え隠れしますが、どうもそこに気付かない人が多い。
誰から評価されたいかというと男性のようで、でもね、それって男頭と同じになるってことですよ。そんなに男性の評価ばかり気にして生きてると大事なものを失うよ、と言いたい。
この前買った宮澤賢治の『ひのきとひなげし』には、その辺りのことがとてもよく描かれていました。ひなげしといえば真っ赤な花畑を想起させますね。大群で風に揺れながら咲く素敵な花たちです。与謝野晶子のコクリコの歌でも有名で、どことなく浪漫を感じさせる花。
賢治の世界のひなげしたちは、薔薇のようなスターに憧れ、美しくなろうとするあまり、悪魔に全てを売ろうとする話です。
明治時代の賢治が、悪魔を美容外科医に化けさせていたり、無一文のひなげしが唯一売れるものに、自ら生成する阿片を設定していたりと(本当は阿片は「けし」から栽培されますが…)、現代に通じる鋭いお話となっています。また最後の最後まで、ひなげしたちは愚かに描かれていて、助けてくれた1本のひのきの樹を馬鹿にして話は終わります…。悩める女子たちに読んでほしい作品です。
宮澤賢治 作・出久根育 絵(2015)『ひのきとひなげし』 MIKI HOUSE
2015年11月11日
昨日こんなニュースに目がとまりました。
先天的に重い障害のある野生チンパンジーの雌の赤ちゃんを、約2年間にわたりその母親と姉(11歳上)が世話を続けたというものです。こうした調査研究は初めてで、アフリカで現地調査をした研究者は、チンパンジーの高い社会性を裏付けるものであり、障害のある子に人間の祖先がどう接してきたかの理解に役立つ、と言っています。
美談とかそんなのではなくて、チンパンジーの”社会性”について、想像を刺激する興味深い報道でした。国際学術誌(電子版)『PRIMATES』に論文が掲載されているのですが、う〜ん、高いのでabstractだけ読むと、益々面白そう…。何でも、他のメンバーのチンパンジーたちも、この赤ちゃんに対し嫌悪やひどい反応を示さなかったということです。ただ母親は、自分と娘以外の仲間にその子の世話を許さなかったとか、これなどもどういうことなのだろうと知りたくなりますね。
社会性ね…。
話は打って変わり、既に体験された人もいらっしゃると思いますが、東京駅のトイレのペーパーには度肝を抜かれました。でももう慣れてしまいましたが。絵柄入りトイレットペーパーならぬ、「歩きスマホ禁止!」の緑文字入りペーパー。たぶん自分の世界に浸り、歩きスマホを堂々とやっている人は、トイレットペーパーの柄にも気付かず使っているのだと思います。
使い回しの子チンパンphoto
2015年11月08日
さあ、今週も終わり。
立冬の本日は、冷たい雨がしとしと。しばらく続くようですね。
下の写真を撮り終わったら、愛用のリコーのデジカメがうんともすんとも言わなくなってしまいました。刺激を与えてもなだめすかしてもぴくりともせず。いやだなあ。修理に行かなきゃいけない。大型家電店のあの騒々しさが本当苦手。男性は喜々としている人が多いように見えますが、あれは何とも不思議。まあ、もう一台あるのでしばらく代用することにしましょう。
『終わらない夜 imagine a night 』 より ロブ・ゴンサルヴェス「白い毛布」
2015年11月05日
と言っても、ばったり倒れ屋さん(チェブラーシカ御存知?)、の話ではありません。
今朝、通勤途中の電車で、ばったり元クラスメイトに会いました。座っている私のちょうど斜め前に立った人。同じ線を使っているわけではなく、本当に偶然。しばらく話せて良かった。親近感がもてて好きな人だったから嬉しくて足取り軽く神保町まで来たのだけれど、道中全然フルネームが思い出せなくて、オフィスの中に入った途端、名前が出てきました。良かった〜(ホッ)。思い出したのは、よくくれていた手紙の文字でした。彼女の名前を綴った文字を思い出したのです。
そうか…。私は視覚情報を頼りに記憶を想起できたのですね。得意なのは聴覚情報かと思っていたのだけれど。何が言いたいのかというと、何でもメールやラインでお手軽にやり取りができて便利なのだけれど、書き文字もその人の存在を表す貴重なものなのだと改めて思ったことです。
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2015年11月03日
2015年も残り2ヶ月を切りました。一日一日を大切に過ごしたいと思います。
長い夏休みの残り1週間、襟を正して生活するような気持ちに似ていなくもないですが…。
私事でやらなきゃいけないことが沢山あるというのに、週末は名古屋へ研修に行ってきました。日本臨床催眠学会の研修です。ドタキャンしようかどうか最後まで迷っていましたが、行ってみて良かった。EMDR(眼球運動による脱感作)でお世話になった先生の講義でしたが、楽しかった。何がって?内容は勿論のこと、脱線が、です。催眠の歴史、催眠関連にまつわる諸々のお話。『リング』の貞子のモデルのことなども。
西洋では催眠は魔術的なものではなく、トリッキーなものとして認知されているのですが、日本ではまだまだ胡散臭く怪しいイメージがつきまとうもののようです。参加した先生方が大概そういったイメージを持っているのだから笑えますね。催眠は治療暗示をするためのものなので、セラピストが正しい認識をもつことが大事なのだと教わりました。セラピストが前世を信じて前世療法をする人だったら、クライエントも被暗示性が高まっているので(暗示にかかりやすいということ)、前世が見えたり行ったり体験したりするのでしょう。
それに催眠は他の療法のアンプリファイアの役目を果たすに過ぎないので、過大視は危険ということです。「催眠ですぐに治してほしい」という方がよくいますが、そういうせっかちさが現在の生き辛さの問題に影響しているのだと思います。自分の内面を知っていく、自分の姿を見つめ返してみる、自分の行動を変えていく、ということは、じっくりとそれなりに時間のかかることで、それらは「(真の意味において)自分を大切に扱えるかどうか」ということへと収斂されていくのだと私はみています。
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せっかく名古屋まで来たのだから、帰りはひつまぶしでもゆっくり堪能してこようと思っていたのですが、やはり時間がなく何も食べられず…。というのは嫌なので、評価上々の新幹線ホームのきしめんを食することにしました。生まれて初めての立ち喰い。たぶん。女の人はほとんどおらず、早食いの人には向いているのかもしれません。でも、味はあっさり、それなりに美味しく。どうぞ他の先生方に見られませんように…と思いながら食べていました(笑)。参加者は全国各地から集まるので、結構お土産屋さんとかで会うことが多いのです。
2015年10月29日
明日30日(金)から3日間、神田古本祭りが神保町界隈で開催されます。
(渋谷のハロウィーンも面白いのかもしれませんが、アダルトな人はこっちにおいで、ということで。)既に靖国通り沿いには出店が置かれ、賑わっていました。掘り出し物を探しながら、名物のカレーを食べ、喫茶店で一休み、という過ごし方もなかなか乙なものと思います。
私は一足早く、この時期の自分へのプレゼントに、BOOK HOUSEまで足を運んできました。ここは好きな絵本屋さん。一応隈無く探しつつ、好きな作家以外はほとんどインスピレーションで選びます。当たり前のことですが、本棚の目線が低く設定されているので探し辛いのです。
今回は賢治と外国作家のもの。シュールな絵がとても美しく、よく見る夢とマッチしていたから選びました。中身の感想はまた後で…。