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心理 東京
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ブログ 心's LOOM
今日は満月
2014年07月12日
昨日のお月様も、皓々とそれはそれはきれいでした。
早く帰ろう〜。
『ホフマン物語』
2014年07月06日
久々にオペラを観にいく予定。オッフェンバック作の『ホフマン物語』。好きな作品なのでこれで何度目でしょうか。ホフマン(1776-1822)はドイツ・ロマン派の作家で(特に幻想文学で有名)、ホフマン物語はこの人の小説をモチーフに編まれた作品となっています。
それでホフマン物語がどういう内容なのかというと、一言でいえば、詩人ホフマンが体験する3つ(ないしは4つ)の恋愛の物語。ホフマンが主人公で、酒場で酒に酔ったホフマンが語る過去の恋愛話(しかもどれも悲恋)が展開されていくのです。
一つ目は、深窓の令嬢である若い娘(実は自動人形だった!)への恋。
二つ目は、高級娼婦への恋。ダイヤに目が眩んだ娼婦に、結局は手ひどく裏切られる。
三つ目は、病床に伏す、元歌手の娘への恋。娘は亡き母(歌手)の影響が色濃く、歌っては体に障るのにその誘惑に負け、歌いながら亡くなってしまう。
オペラは演出によって、4幕 or 5幕で演じられ、2つ目の恋愛と3つ目の恋愛が入れ替わったりするようです。詳しい人の話によると、これは1人の女性の3つの側面であるとも読み取れるし(これは結構納得!)、また1人の男性の成長譚でもあるのだといいます。男性の恋愛成長ものだとすると、最初は、外見重視の幼い恋→女性(熟女)に弄ばれる手痛い恋→純愛(されど相手は一卵性母娘?)、といった具合でしょうか?或いは、幼い恋→純愛→危険な恋?まあ、もっと深く丁寧に観ていけば、いろいろ面白く紐解けるでしょうね。
1幕目を観たとき(自動人形への恋)、このお話をどこかで既に観たことがあると思ったのですが、フロイトが『不気味なもの』という論文のなかで詳しく取り上げていたことに気付きました。自動人形への恋は、ホフマンの小説『砂男』から翻案されているのですが、この小説の主人公の男性は去勢不安に駆られた人物であると、フロイトは詳しく面白く分析しています。
さて、今回の演出はどのようなものでしょうか?3人の女性を全て1人の歌手が演じるとのことですし、一体どういうことになるのか楽しみにしています。
地震、雷、…
2014年06月29日
変なお天気が続きますね。
ここ両日、カウンセリング中も、地震、雷、大雨といろいろあります。
心模様はいかに…。
寄り道
2014年06月24日
休日は心のケアもそうですが、体のケアも。心身一如、心と体を分けるのはナンセンスでしょうか…。
帰り途、下の画像は、丸の内、三菱一号美術館前の中庭。緑と花と水とベンチがあり、ビルの谷間のオアシス。カメラを忘れたので画質が大変悪いのですが、奥の彫刻はヘンリー・ムーアの『腰かける女』。お腹もぽっこり出ていて安心。丸みを帯びた美しい彫像でした。
雨色
2014年06月22日
街角の風景から
夏至間近…
2014年06月18日
蒸し蒸ししますね。
下は本郷通り沿いの紫陽花。
街角にあるとほっとします。
『嫌われる勇気』
2014年06月10日
『愛される理由』(知ってます?)に語感が似ていますが、全く違うものです。
『嫌われる勇気』、自虐的になれ、というのではありません。前に車内広告で見て、同僚も読んでおり、最近いっきに読みました。哲人と青年の対話形式の文章がたいへん読みやすく、何より面白い!時間が取れれば一日で読めると思います。
著者はギリシャ哲学、アドラー心理学の研究者で、アドラーはフロイト、ユングと並ぶ精神科医であり心理学者です。今日使う意味での「劣等感」はアドラーが研究した概念であり、「児童相談所」の設立も彼によるものですから、その影響力は偉大なものですよね。
この本はアンチテーゼで満たされており、たとえばトラウマやAC(アダルトチルドレン)理論にどっぷり浸かった人はショックを感じることと思います。アドラーは(厳密には、この本は)、過去のトラウマや不遇な環境が現在の症状や問題の原因であるという「原因論」をきっぱりと否定するからです。この先興味をおぼえた方は、是非本を手に取ってみてください。
この本の中のフロイト派の考えやトラウマ理論については、少なからず間違っている部分もあると思うので、それはそのうち反論が出てくることを待ちます。フロイトは「強さは弱さから生まれる」と言ったのですから。
とはいえこの本は、現在生きづらさを感じている人たちに、一条の光明を与えてくれると思います。