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ブログ 心's LOOM

夏至間近…

2014年06月18日

蒸し蒸ししますね。
下は本郷通り沿いの紫陽花。
街角にあるとほっとします。

本郷通りの紫陽花.JPG



『嫌われる勇気』

2014年06月10日

『愛される理由』(知ってます?)に語感が似ていますが、全く違うものです。

『嫌われる勇気』、自虐的になれ、というのではありません。前に車内広告で見て、同僚も読んでおり、最近いっきに読みました。哲人と青年の対話形式の文章がたいへん読みやすく、何より面白い!時間が取れれば一日で読めると思います。

著者はギリシャ哲学、アドラー心理学の研究者で、アドラーはフロイト、ユングと並ぶ精神科医であり心理学者です。今日使う意味での「劣等感」はアドラーが研究した概念であり、「児童相談所」の設立も彼によるものですから、その影響力は偉大なものですよね。

この本はアンチテーゼで満たされており、たとえばトラウマやAC(アダルトチルドレン)理論にどっぷり浸かった人はショックを感じることと思います。アドラーは(厳密には、この本は)、過去のトラウマや不遇な環境が現在の症状や問題の原因であるという「原因論」をきっぱりと否定するからです。この先興味をおぼえた方は、是非本を手に取ってみてください。

この本の中のフロイト派の考えやトラウマ理論については、少なからず間違っている部分もあると思うので、それはそのうち反論が出てくることを待ちます。フロイトは「強さは弱さから生まれる」と言ったのですから。

とはいえこの本は、現在生きづらさを感じている人たちに、一条の光明を与えてくれると思います。


lantern.JPG



梅雨

2014年06月08日

梅雨に入りましたね。
梅雨は英語でなんていうのだろうと調べたら(もちろん梅雨は日本の言葉ですが)、なんてことはない the rainy season 、もしくはその周辺でした。

ume はそのまま使われるようなので、the ume-falling season なんていうのはどうでしょう…。緑の梅の実がよく落ちてくるので。


おしどり.JPG
↑オシドリ(オス)




「the cost of not caring」

2014年05月29日

アメリカの公共放送 PBS で「(心の病の)治療を怠ること・世話をしないことの代価」というニュースをやっていました。アメリカといえば、映画などの影響からか、心理療法が色々な階層の人に広く行き渡っているように思いますが、実情は意外と深刻なことがうかがえました。

以下、アメリカのお話。
心的疾患の人たちは増え続けているのに反し、病院のベッド数はずっと少なく且つ減少しているとのこと。ベッド数の減少は1960年代の「病院からコミュニティへ」というメンタルヘルス政策の転換や、近年の医療費の削減が影響しているようです。「病院からコミュニティへ」という動き自体は、患者さんの QOL の観点からも望ましいことだと思います。

ところが、頼りにすべき地域社会が実は思うように機能していなかった。結果、行き場を失った人たちが多数出現しているとのことです。個人や家族だけで苦しみを抱えたまま孤立した生活をおくっていたり、重篤な場合にはホームレス、救急病棟への搬送、収監といった問題に発展していきます。PBS はこのような社会の実情を「the cost of not caring」(治療を怠ることの代価)とし、シリーズで報道しています。

たとえば、その代価を数値で見ると、
①治療費…1380億ドル、②障害給付…500億ドル、③生産性の損失…2660億ドル、となり、全体でおよそ4500億ドル。…?…。
便利なことに数値をグーグルにかけるとすぐ円に換算され、45兆円。日本の一般会計の約半分。こういった数値は国に見てもらいたいわけで、この問題を放置しておくと更なる代償が待っているということです。

以上はアメリカのメンタルヘルス事情ですが、対岸の火事とせず、日本も今のうちから対策を練る必要がありそうです。分野は違いますが、ふと思ったのが日本の高齢社会がこれに近い気がします。施設の不足、地域社会や家族の機能不全、最近増えている徘徊行方不明者の問題など…、誰もが少なからず当事者である問題です。

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take a breath

2014年05月24日

夕方の海を…。

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かわいい子

2014年05月21日

人間の赤ちゃんも見飽きないけれど、チンパンジーの赤ちゃんも本当にかわいいです。たまに動物園に出かけて観察します。

この子は一心不乱に葉っぱを食べているのやら、枝で遊んでいるのやら。ガラスをコツコツしても反応なし。ってよくよく見たら、「ガラスを叩かないでください」と。ガラスを叩く行動も、霊長類(ヒト)に共通なのでしょうかね…。

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今話題の

2014年05月14日

出来事について。

何日か前に『そばもん』(ビッグコミック5/25号)を読んでいました。そして次の日だかに『美味しんぼ』(ビッグコミックスピリッツ5/26号)を読みました。(車内じゃなくて家にあるので家で読んでいるのね。)まず、そばもん。こちらは福島の蕎麦の名産地のことが扱われていました。福島の農作物や食品の安全性を説き、厳密なところでは安全性や危険性も断定できない日本全体の食料事情などをみっちりと数値を挙げて描いており、読むのに力がいりました。

続いて今話題の『美味しんぼ』。一つのコミックとしては、ストーリーの流れ(内容ではなく)は理解でき、これを発表するからには発売元の小学館もその後の反響をよくよく考えてのことなのだろうと思っていました。

どちらも同じ出版社。『美味しんぼ』は次号で多様な意見を採り上げながら、続きを掲載するようです。


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