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心理 東京
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ブログ 心's LOOM
あれから…
2014年03月12日
すっかりブログ更新が間遠になってしまいました。
気がつけば昨日は、震災からちょうど3年経った日。昨夜はいつもより長めのニュース番組でした。
今現在、全国に避難している人の数は約27万人とのこと。
復興への取り組みが報じられていましたが、人的物的資源が十分集まらないようで、6年後のオリンピックを前により一層東京にばかり集中するのではないだろうかと思われる内容でした。インフラ整備や人体に安全な環境作りが進まなければ人は住めないし、また物理的に住めるようになったとしても一定数の人が定住しなければ街は次第に住みにくくなっていく、ということを改めて気付かされました。
知っていました?例えば、人口が少ないと水道料金が上がるということを。水道事業体毎に経費が異なり、市民に跳ね返ってくる水道代が違うということでした。
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The mindful revolution in America
2014年02月16日
2度に渡る大雪、各地で様々な被害が出ているようですが、これ以上降雪がないことを祈るばかりです。
さて、先日のブログで予告した『TIME』誌によるアメリカのマインドフルネスの紹介記事について。
8週間に渡るトレーニングを記者が実際に経験し(1週間に1回、月曜日の夜に2-3時間行われるもの)、それを元に記事は書かれています。冒頭は有名な「一粒のレーズンをマインドフルに食べる課題」から。一粒のレーズンを五感をフルに使って味わうこの練習、なんだそんなことかと簡単でつまらなそうに思えますが…。
マインドフルネスとは、記事の言葉を借りるならば、「瞑想を含む、注意を集中させるテクニック、創造力と思考力のために心の空間を解放するための方法」となります。
東洋哲学や禅に由来するので感覚的にスピリチュアルな印象を抱きますが、「マインドフルネスは瞑想を含みますが、スピリチュアリティーとは一線を画します。注意や気づきを筋肉と同じように捉えるからです。筋肉がエクササイズによって鍛えられるように、トレーニングによって注意や気づきの力も高まっていくのです」ということであり、意識や注意を「今、現在」にとどめておく方法です。
では、この効用と言えば(なんだか温泉の効能書きのような…)、
コルチゾ-ルレベルを下げる(コルチゾールは過剰なストレスにより多量に分泌されるもの)
血圧を下げる
免疫力をつける
遺伝子発現に影響を及ぼす可能性もある
脳の構造自身にインパクトを与える
脳の神経の可塑性を高める可能性がある
ストレス・トラウマ・注意散漫が、心に引き起こすことを妨害する
作業記憶を高める
等だそうで、色々な数値で証明されているようです。
NIH(国立衛生研究所)の報告によれば、2007年には40億ドルものお金がマインドフルネス関連の治療に使われたとのこと。またIT産業のメッカであるシリコンバレーが、マインドフルネスのホットな場所になっているということでした。それだけでなく、国防にマインドフルネス・ストレス低減トレーニングを応用するという研究に多額の資金が投入されているようです。この辺りは倫理的に一体どうなのと思いますが、かなり熱いトピックであることが伝わってきます。
出来ることなら私も8週のトレーニングを受けたいなと思いますが、各地で集団でやっていたらなんだかちょっぴり怖いような気がしないでもありません。時々公園で開かれている太極拳グループ、ぐらいに思えばいいのでしょうかね。
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The mindful revolution
2014年02月02日
お正月頃のNHK番組(白熱教室)で「幸福学」について取り上げていたものがあったらしく、かなりの方が観ていたようで興味深くそのお話をうかがっていました。
なんでも個人の幸福度に寄与するのは、
①思いやりをもった行動
②人との交流
③「今」に生きること
の3点だということです。(私の記憶に間違いなければ…。)
そのなかの③は、今流行りの「マインドフルに生きる」ということ。
過去でも未来でもなく、「今、現在」を心に留めながら生きることで、マインドフルネスはそのトレーニング方法で瞑想の一種のことをいいます。
さて、今日のブログのお題は2月3日号の『TIME』の表題。
The mindful revolution は「気づきの革命」とでもいったらいいでしょうか。アメリカ社会におけるマインドフルネスの取り組みについて特集が組まれていましたので、次回この辺りをご紹介したいと思います。
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大寒もまぢか…
2014年01月15日
ここのところとても寒いですね。
朝は地面に霜柱が立っているのがわかります。
体調管理、ココロの管理はいかがですか?
弁証法的行動療法のワークブックを読んでいたら、「情動の脆弱性を増大させるライフスタイル」というのがあり、わかりきったことであるものの敢えて書かれているところがとても面白いなと思いました。
過度のカフェイン摂取
過度のアルコール摂取
睡眠の問題
ジャンクフードを食べる
菓子・甘い物の多量摂取 etc….
身体だけではなく情動に影響を及ぼすところがポイントですよね。
私はこれに、(若い人たちの)温野菜不足、エアコンによる頭熱足寒も、多少なりとも影響あるのでは?と個人的に思うのですが…。
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あけましておめでとうございます。
2014年01月04日
2014年を迎えました。
新しい年をどのように過ごしたいのか…、年初に具体的な vision をもつことは大切だと思います。
visionなんかもつと初めから軌道を作るようで宜しくない、という記事を読んだこともありますが…。
まあ生き生きとその人らしく生きられればどのような在り方でもいいのでしょう。
河を眺めながら “ゆく河の流れは…” と思いを馳せた年始めでした。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

“絶景でげす”
2013年12月25日
↑ のセリフを聞いてピンと来る方は余程のファンの方かと…。
私も教えてもらった口なのですが、漱石の『坊っちゃん』に出てくるのですね。赤シャツと野だいこと坊っちゃんが釣りをしようと船で沖合へ出向いたとき、岩と松の小さな島が見える。海は凪の状態。
“絶景でげす。” と野だいこ。
そして野だいこは島をターナー島と名付けました。ターナーの絵のなかに出てくる松にとてもよく似ていたからです。
でげす、というのは四国の方言かと思いきや、どうも昔の男性言葉のようですね。芸人、職人、通人ぶった人が使った言葉とありました。響きが面白いし、さも絶景の感じがする。
今月、ターナー展最終日、無理矢理足を運んできました。漱石がロンドンで鑑賞し、『坊っちゃん』のなかで野だいこに言わしめたものは、下の作品ではないだろうかと説明書きがありました。美しい松の木です。こんな松の木が瀬戸内海の島々にはあるのでしょうか…。どことなくこの松、陸前高田のあの一本松にも似ている。あの松の木は今はどうなったのか…。
こんな話を書いたのは、お正月にでも『坊っちゃん』を読んでみようと思ったから。多分小中学生のとき以来。
坊っちゃんは今から見れば被虐待児であったし、後世に映像化されたものを見ると新米先生の奮闘記のように思われますが、実はかなり複雑な心性の人物だと思います。漱石は坊っちゃんに、「ターナーは何のことか知らない。ターナー島でなく、青島で結構…」というような冷めたことを、盛り上がる赤シャツと野だいこを尻目に心の内で思わせているのですね。

話す
2013年12月15日
年の瀬ですね。
丸の内でスノーホワイトの巨大ツリーを見かけました。
その帰り、電車が人身事故に遭い、1時間以上車内にとどまることになりました。
事故の詳細は一切知らないことを承知のうえで思うのが、クリスマス、お正月と世の中が浮かれるシーズンは、メンタルヘルスに携わる身としては少々複雑なシーズンであるということ…。
誰にも相談できずに悩んでいる人、孤独感や淋しさ、虚しさetc.に苦しんでいる人は、一人で抱え込まないで、思い切って身近なところの心理カウンセリングを受けられることをおすすめします。費用がなければ”いのちの電話”など、無料の電話相談をしている専門機関もあります。
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