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心理 東京
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ブログ 心's LOOM
『愛するということ』
2014年04月17日
春たけなわですね。
「100分で名著」という25分×4回シリーズの番組で、エーリッヒ・フロムの上記文献が放映されていました。これは学部生の頃、心理学概論の若い男の先生が教えてくださったとても思い出深い本です。生きていくうえでなによりも大事なことを教えてくれる、示唆に富んだ名著だと思います。次回この辺りのお話を…。
映画のなかの女性たち2
2014年04月09日
5月10日封切りの『ブルージャスミン』(Blue Jasmine)という映画を一足早く観ました。Jasmine という名の女性の物語。監督のウッディ・アレンについて、ほとんど興味がないので全く期待していなかったのですが、いやあこれが面白かった!ジャスミン役のケイト・ブランシェットはこれでアカデミー主演女優賞をとりましたが、それも納得。この女性のパーソナリティにハラハラ、やきもきしながらどんどん引き込まれていきます。
どういったパーソナリティかは観てのお楽しみということで書きませんが、ちょっと?だいぶ?問題のある女性です。いつも美しくエレガントな装いのジャスミンですがいかにも保守的なスタイルだし、エルメスのバーキンだかケリーだかがやたら虚しく浮いている。
最後のシーンのジャスミンの顔。凄みがあります。ケイト・ブランシェットの『エリザベス』の最後の顔も、何かを決意したような凄みのある冷徹な表情でしたが、今回はなんと形容したらいいのでしょうか…。とにかく観てのお楽しみ…。
新年度
2014年04月05日
花冷えですね。
下はちょっと足をのばして訪れた横浜の三渓園。
夕暮れ時、三重の塔の上を、鳥が群れで飛んでいて風情ある光景でした。
と思ったら、カラスもカァカァ群れで飛んでいましたっけ。
2014年の桜
2014年04月01日
映画のなかの女性たち
2014年03月23日
一体、何が回復に役立ったのだろう?
まあ、フィクションのなかの話に過ぎないのだけれど、そういった観点からよく映画を楽しみます。
ヒステリーという疾患をご存知でしょうか。それならば、うちの妻も、母も…という声がちらほら聞こえてきそうですが、実は性格のことではなく身体化障害や転換性障害といった精神疾患のことを指します。それらの説明はさておき…。
先日『博士と私の危険な関係』という劇場未公開のフランス映画を wowow で観ました。邦題はなんだかあららーと思いますが、原題は『AUGUSTINE』(オーギュスティーヌ)。主人公の女性の名前で、ある家に仕える若い召使いの話です。そして博士とは解剖病理学の神経科医シャルコーのこと。オーギュスティーヌはヒステリーの入院患者で、つまりシャルコーとオーギュスティーヌの関係のお話なのですね。
wowow による映画解説は、シャルコーとオーギュスティーヌの医師と患者の禁断の恋愛もの、のようにドラマティックで歪んだものになっていると思われますが、19世紀後半のパリの大規模な精神病院(サルペトリエール病院)を舞台にした、医師とヒステリー患者の関係を描いた歴史ものとして観るくらいがちょうどよく、あの当時はこんな風だったのかと世相や時代を知る面白い作品でした。(これは余談ですが、最近の映画の紹介文は、随分いい加減なものが多くなってきているように思います。)
さてこのオーギュスティーヌの症状とは。
けいれん、意識消失、半身の痛覚の消失、片手の拘縮・麻痺、片方の瞼が開かない、片耳の聴力が弱まる、といったものでした。原因が一般身体疾患とか薬物などの物質によらないもので、偽神経症状を伴うものであり、19世紀ヨーロッパで主に若い女性たちの間で流行していた病気でした。周知のように、シャルコーやフロイトらはヒステリー研究で有名です。
なぜ、解剖病理学の神経科医と精神疾患が結びつくの?という疑問もあると思うのですが、映画を観る限りではシャルコーは患者の心を診るのではなく、体中に線を引いたり反射や痛覚を調べながらと体を丁寧に診ているのです。神経疾患との鑑別をしていたのでしょうか。フロイトなんかも初期はウナギの解剖をしていたことで知られていますが、まずは体の解明から入り、次第に心因性のものに関心が移っていくのですよね。
またシャルコーはヒステリー治療に催眠を使ったことでよく知られています。学者や医者なんかが一堂に会した場所で、ヒステリーの患者を連れてきて催眠をかけヒステリー状態を起こすのですが、治療というよりはもはやショー。ヒステリーが誘発されると一斉に拍手なんかが起きるわけですが、何とも同じ女性として見ていて痛々しい。本人は意識を失ってはいるものの…。
この映画が面白かったのは、オーギュスティーヌが段々見世物にされていくことに疑問を感じ始め、講堂を脱走したときに階段から転げ落ちたことがきっかけで突然治るところです。シャルコーは随分無愛想で医者然とした中年男でありながら、オーギュスティーヌの面倒をみて何となく心も傾いていくのですが、今一つ掴めない人。なぜあんな風に彼女や患者たちを見世物にしたのか…。オーギュスティーヌを聴衆の面前に曝すという、もっと大きいストレスを与えてトラウマを克服させたのでしょうか?
日本ではこんな感じに進まないだろうと思うのですが、やはりフランス。メイドであろうが患者であろうが、結構医者に対等にものを言うのです。そして最後は既に治っているのに聴衆の前でヒステリー発作のふりをしてあげて、医者に花を持たせる。主客転倒です。オーギュスティーヌが力をつけていったのか、それとも最後は別種の傷を受けてしまったのか、おそらく前者であると思いたい作品でした。
あれから…
2014年03月12日
すっかりブログ更新が間遠になってしまいました。
気がつけば昨日は、震災からちょうど3年経った日。昨夜はいつもより長めのニュース番組でした。
今現在、全国に避難している人の数は約27万人とのこと。
復興への取り組みが報じられていましたが、人的物的資源が十分集まらないようで、6年後のオリンピックを前により一層東京にばかり集中するのではないだろうかと思われる内容でした。インフラ整備や人体に安全な環境作りが進まなければ人は住めないし、また物理的に住めるようになったとしても一定数の人が定住しなければ街は次第に住みにくくなっていく、ということを改めて気付かされました。
知っていました?例えば、人口が少ないと水道料金が上がるということを。水道事業体毎に経費が異なり、市民に跳ね返ってくる水道代が違うということでした。
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The mindful revolution in America
2014年02月16日
2度に渡る大雪、各地で様々な被害が出ているようですが、これ以上降雪がないことを祈るばかりです。
さて、先日のブログで予告した『TIME』誌によるアメリカのマインドフルネスの紹介記事について。
8週間に渡るトレーニングを記者が実際に経験し(1週間に1回、月曜日の夜に2-3時間行われるもの)、それを元に記事は書かれています。冒頭は有名な「一粒のレーズンをマインドフルに食べる課題」から。一粒のレーズンを五感をフルに使って味わうこの練習、なんだそんなことかと簡単でつまらなそうに思えますが…。
マインドフルネスとは、記事の言葉を借りるならば、「瞑想を含む、注意を集中させるテクニック、創造力と思考力のために心の空間を解放するための方法」となります。
東洋哲学や禅に由来するので感覚的にスピリチュアルな印象を抱きますが、「マインドフルネスは瞑想を含みますが、スピリチュアリティーとは一線を画します。注意や気づきを筋肉と同じように捉えるからです。筋肉がエクササイズによって鍛えられるように、トレーニングによって注意や気づきの力も高まっていくのです」ということであり、意識や注意を「今、現在」にとどめておく方法です。
では、この効用と言えば(なんだか温泉の効能書きのような…)、
コルチゾ-ルレベルを下げる(コルチゾールは過剰なストレスにより多量に分泌されるもの)
血圧を下げる
免疫力をつける
遺伝子発現に影響を及ぼす可能性もある
脳の構造自身にインパクトを与える
脳の神経の可塑性を高める可能性がある
ストレス・トラウマ・注意散漫が、心に引き起こすことを妨害する
作業記憶を高める
等だそうで、色々な数値で証明されているようです。
NIH(国立衛生研究所)の報告によれば、2007年には40億ドルものお金がマインドフルネス関連の治療に使われたとのこと。またIT産業のメッカであるシリコンバレーが、マインドフルネスのホットな場所になっているということでした。それだけでなく、国防にマインドフルネス・ストレス低減トレーニングを応用するという研究に多額の資金が投入されているようです。この辺りは倫理的に一体どうなのと思いますが、かなり熱いトピックであることが伝わってきます。
出来ることなら私も8週のトレーニングを受けたいなと思いますが、各地で集団でやっていたらなんだかちょっぴり怖いような気がしないでもありません。時々公園で開かれている太極拳グループ、ぐらいに思えばいいのでしょうかね。
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