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ブログ 心's LOOM

moss green

2014年05月11日


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子どもの日

2014年05月04日

今日は神田三崎神社のお祭りで、神保町交差点には何基もの御神輿が出て掛け声を出していました。ああいう神輿vs.神輿の光景、なんて表現するのでしょうか?掛け合い?

さて、今回のゴールデンウィーク、合間に今の社会のことなどを少々見たり読んだりして過ごしています。そのなかで「極点社会」という報道番組がなかなか考えさせるものでした。きっと観られた方も多いことでしょう。極点社会の正確な定義はわかりませんが、言うなれば「東京へ更に一極集中した社会」のこと。

今でも一極集中ですが、何の手も打たなければ近い将来顕著に起こりうることとして、

①地方の高齢者が予想以上のスピードで減少→②介護や医療が基幹産業である地方の衰退→③地方の福祉産業と職を求める若い女性たちの東京流入→④消滅する地方自治体が増え、東京の女性たちの非婚率と少子化が更に高まる、ということが統計などから推測されるようです。(但し政府見解は「若い女性の東京流入は流入と流出を繰り返す」という楽観的なもの。)

このGW中、電車に乗ると、子どもたちやバギーに乗った乳幼児を実に沢山見かけます。東京の合計特殊出生率は1.09(平成24年)と全国で一番低いのに、本当にどこが少子化社会なの?と目を疑うばかりですが、実数が減ってきているのだから目の前の現象とは違うわけですよね。また地方で高齢者が減るのとは反対に、首都圏ではこの先高齢者が増加していく。

④に関して、将来更に非婚と少子が高まると予測されるのは、今政府がやっていることはインフレなので、東京へ出てきても物価が高く子どもをもって暮らしていくのが不可能、という事態になっていくからだそうです。地方と首都圏のバランスをどうやったら保てるのか?

明日5月5日は子どもの日。「今の幸せ・喜び」を子どもたちにはうんと感じていてほしいけれど、今の子どもたちが成人する頃、社会人になっている頃のことを、今の大人たちは考えて行動する必要がありますね。

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↑ 4月の紅梅




風薫る…

2014年05月01日

5月になりました。
早めにお休みを取り、心を潤わせたかったので?水辺へ。

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こんな落ち着きのない訪問者も。都心でもよく見る小鳥ですが、黄セキレイ、可愛いですね。

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『 THE ART OF LOVING 』

2014年04月23日

学生の頃のうろおぼえな記憶なのですが…。
A子とB子が1人の男子に想いを寄せていたところ、その男子はA子を選び、間断なく、B子を選ぶという件がありました。「手近な間で気持ちが動くの?」とB子が複雑な気分でいたところ、C子が次のような慰めの言葉を言いました。「A子が鮭茶漬けで、B子が梅茶漬けってわけじゃないよ!(もっと自分に自信を持って!)」と。カッコ内は傍らで聞いていた私の推測なのですが、鮭茶漬けと梅茶漬けのフレーズが面白くてそこだけ鮮明におぼえているのだけれども、果たしてB子の方が上と言っているのか、A子がステーキならB子は寿司と言っているのか、慰めになるのかならないのかよくわからないセリフでした。因みにこの場合、何をもって2人を比較しているのかは、性格を含めた全体というよりは明らかに”みてくれ”だということは暗黙の了解だったように思います。

前置きはともかくとして、学生の頃は私も「恋愛や人生のラッキーなことに関しては断然容姿がものをいう」という巷に溢れかえっている通念を信じたくなくても信じていました。しかも「愛する」より「愛される」方がずっと幸せなことだとも思っていました。周囲にはキラキラ輝いていた女子学生が多く、何もかも人生が上手くいっているように見え、いいなあ…と羨ましくさえありました。ところが少しずつ年月が経つと、恋人同士でも夫婦でも、いい恋愛や愛情関係を保っている人たちというのは、男性も女性も容姿など関係なく、どうやらもっと別の何かが関係しているのではと見えてくるようになりました。じゃあ、それは一体何なのか?

そんな疑問と興味を抱えていた頃に出会ったのが、エーリッヒ・フロム著、鈴木晶訳 『愛するということ』でした。
原題は 『THE ART OF LOVING 』。「愛する技術 or 愛するという技術」で、この場合 art は芸術ではなく技術を意味します。エーリッヒ・フロムは新フロイト派の一人であり、ドイツの精神分析家です。この本を一言で表すならば、「愛は生まれながらに誰もがもっているものではなくて、技術なのだから取得して磨いていく必要がある」ということでしょう。愛や愛するという行為は、人間や社会に最初から当たり前に存在するものではないのです。まずは教えられ、学び、試行錯誤し、練習に練習を重ねて身につけていく必要があるのです(但しお気楽なハウツー本ではありません)。しかもフロムの唱える大人の成熟した愛は、「愛される」ではなく、「愛する」という能動的なものです。また愛は、「もらった、もらっていない」という量ではかれるものではないと言います。

「親の愛がなかった、足りなかった」「愛する対象がみつからない」「私は人から愛されない」「私は人を愛せない」などの愛にまつわる苦悩は、人間にとって根源的なものですよね。この本は簡単ではないけれどそんなに厚いものでもないので、興味のある方にはお薦めします。

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『愛するということ』

2014年04月17日

春たけなわですね。

「100分で名著」という25分×4回シリーズの番組で、エーリッヒ・フロムの上記文献が放映されていました。これは学部生の頃、心理学概論の若い男の先生が教えてくださったとても思い出深い本です。生きていくうえでなによりも大事なことを教えてくれる、示唆に富んだ名著だと思います。次回この辺りのお話を…。


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映画のなかの女性たち2

2014年04月09日

5月10日封切りの『ブルージャスミン』(Blue Jasmine)という映画を一足早く観ました。Jasmine という名の女性の物語。監督のウッディ・アレンについて、ほとんど興味がないので全く期待していなかったのですが、いやあこれが面白かった!ジャスミン役のケイト・ブランシェットはこれでアカデミー主演女優賞をとりましたが、それも納得。この女性のパーソナリティにハラハラ、やきもきしながらどんどん引き込まれていきます。

どういったパーソナリティかは観てのお楽しみということで書きませんが、ちょっと?だいぶ?問題のある女性です。いつも美しくエレガントな装いのジャスミンですがいかにも保守的なスタイルだし、エルメスのバーキンだかケリーだかがやたら虚しく浮いている。

最後のシーンのジャスミンの顔。凄みがあります。ケイト・ブランシェットの『エリザベス』の最後の顔も、何かを決意したような凄みのある冷徹な表情でしたが、今回はなんと形容したらいいのでしょうか…。とにかく観てのお楽しみ…。

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新年度

2014年04月05日

花冷えですね。
下はちょっと足をのばして訪れた横浜の三渓園。
夕暮れ時、三重の塔の上を、鳥が群れで飛んでいて風情ある光景でした。
と思ったら、カラスもカァカァ群れで飛んでいましたっけ。

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