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ブログ 心's LOOM

成人

2012年04月12日

気になる動きがあります。
成人年齢を引き下げようとする議論が政治レベルでされているのを知っていますか?20才から18才へ引き下げ、選挙権を与え、政治に関心をもってもらい、未来の担い手として若者の声をもっと社会に反映させよう、という狙いのようです。
しかし当の若者たちが、18才に抵抗を示しているとの統計調査があります。2才引き下げて何が変わるの?ということみたい。
北欧をはじめヨーロッパでは、若い人の国政参加や政治活動、社会活動が盛んです。スウェーデンでは、小学生の時から学校経営やコミュニティ活動に子どもを積極的に参加させて教育しているのだとか。
例えば、学校で必要なものは何で、予算は幾らか、などを議論させ、決定・購入をさせる。また、町の色々な職種の人と交流し、ディスカッションをして要望を出させていく。また大人の側も、子どもの声に耳を傾ける姿勢ができている。
子どもでも経済や社会の動向に無関係には生きられません。なので小さいときから社会の仕組みを学び、考える力や意見を述べる力を養うことは非常に大切だなと思いました。何しろ偉そうなことを言っている大人たちは50年後にはほとんどいないのです。
北欧のような社会の素地があってこそ、成人年齢の引き下げは意味があるのでは、と思われます。「社会」ということを考えることなしに、「さあ、選挙権だよ」と言われても、「どうせ私たちの一票なんかあっても変わらないしさ…」という無力感が増すだけでしょう。
今朝の世界ニュースで、日本の所得再配分をした場合の相対的貧困率は、先進諸国と比べてとても高いと報じられていました。つまりrich層とpoor層の格差が大きいといういうことです。poor層は若年化しています。
成人を18才にするということは、国民年金など税の徴収対象にもなるということでしょう。おそらく…。若い人たちが本当に生きやすくなるのでしょうか。
さくらのはな

ヒヤリ

2012年04月11日

昨日はヒヤリとしたことが。
6時を過ぎてインターフォンが鳴り画面越しに出てみると、何でも神保町駅の地図看板の作り替えで場所を確認したいという男の人がいました。手には地図を持っており、何となく町内の人、という出で立ちだったので、何も考えずにドアを開けてしまいました。
家では赤十字などの募金、町内会費の集金などが比較的日常あるので、その延長かなという思い込みがありました。
ドアの前にいたのは初老のおじさんで、カジュアルな服装に、ピラッピラの昭和時代の紙じゃないの?というような大きな古い地図を広げて、「ここがカウンセリングルームの場所ですか?」と聞いてきました。古ぼけた地図(怪我をしたとき傷口に貼り付ける黄色い油吸い取り紙のようなもの)をぴらぴらさせるので確かめられないでいると、「それではですね、看板代が3150円になります」と言って領収書台帳を開きはじめました。
なぜ有料?と思い、「お金が必要ならうちはいいです」と断ると、そのおじさん、ものすごくキョトンとし始めたんですね。払わないなんてことは前代未聞だよ、アンタ、みたいに無言になったのです。
咄嗟の判断で「じゃあ、大家さんに行ってください」と伝えたら、「大家じゃなく個別に回っているんですよ、なんで?」とまたもや上手にキョトンとする。
何だかこちらが無理難題を言っているのかと迷いが生じはじめ、「ちょっとお待ちを」ということで一度ドアを閉めて中で相談をしました。そうしたらドア越しに、「断るんだったら断ってもいいんだよー」と大きな声で言っている。ドアを開けて「やはりうちは結構です」とこちらが言うや否や、「大家に言わずとも断ればいいんだよー」とブツブツ言いながらエレベータに乗って去って行きました。
ドアは絶対開けるなと言われているのに、何も考えずに開けてしまいました。
自分はずっとオレオレ詐欺系に引っかからない人間だろうと思ってきましたが(根拠はないのに)、実は危ないのでは?と改めて感じ入りました。だけど、あのキョトンというのは嫌ですねー。あれは凄いテクニックです。次は絶対動揺しまい。
千鳥ヶ淵遠景
↑のどかなのは春の風景のみ?

ライフログ

2012年04月10日

昨夜は「ライフログ」を報じた番組を観ていました。
この言葉、知っていますか?
life log=日常の記録
何でも生活の1コマ1コマを携帯端末などに記録するのが若い人達(といっても20-40代)の間で流行りなのだそうです。
例えば、3度の食事の画像と内容、飲食店などの店舗情報、体重、一日の時間割、誰と何をしてどんな風に過ごしたかなど、微細に記録していきます。日記と違うのは、一日の終わりに書いたりするのではなく、同時進行的にこまごまと記録していくそうです。
報道では、カップルが飲食店の店構えや頼んだ食事などの画像をその場で撮り、携帯端末に保存・整理をしていました。2人のデートは life log の共同制作です。
またある学生は、一日のスケジュールを細かく保存し、「今日は余暇時間が長すぎたー」などと言っていました。
また対人関係を全て記録していくと、「Aさんとは最近疎遠ですね」というようなことを指摘してくれるソフトや、食事内容をカメラで撮ると解析して何calと教えてくれる実用的なものもあるのだとか。
ツイッターなども同じ延長線上にあると思うのですが、こんなに毎時毎時毎分毎分、よくぞ情報端末に向かっていられるなーと大変驚きました。だけど気懸かりなのは、実生活そのものに集中できているの?ということです。コメンテーターの糸井重里氏は、「自己肯定感みたいなものを自分で作るためにやっているのかな。自分にはよくわからないけど…」と言っていましたが、一過性の流行なのか、今後定着していくのか、行く末を見ていきたい興味深いテーマだと思いました。
2羽の鴨

味覚一考

2012年04月09日

春らしい気持ちのいいお天気でした。
普段出来ない家事などをしながら、合間にグーグー昼寝もし、気がつけば夕方です。空の色がオレンジ色になる夕方は、何となく寂しさを感じます。子どもの時は、夕刻にどこかの犬の遠吠えなんかが聞こえてくると、もっと強い寂しさを感じていました。今はそういう感覚がありません。これは感覚が鈍くなってきたのかもしれませんし、歳を経ることの利点の一つなのかもしれません。
昨夜は東京駅界隈で小さな買い物をし、食事をし、帰途につきました。エキチカにラーメンストリートというのがあるのを知っていますか?どのお店もたいそう行列なのですが、さっさと済ませたかったので一番行列ではないところに入りました。
ラーメンは塩分に気を付ければ手軽に食べられる庶民の味方です。しかし…。最近のラーメンはどうしてこうも濃厚なのだろう…と、一緒に入った人たちとラーメン話に盛り上がりました。若い人たちにはいいのかもしれませんが、ギトギト濃厚なのはきつい。醤油ラーメンでさえ、透き通っていないのです。
結論。ラーメン店の競争激化により、味が濃くなる一方なのだと。客を引くには濃厚な味の方が断然インパクトがありますよね。昭和・平成ラーメン史なるもの、あれば大変興味深いのですが…。
心理のブログになぜラーメンのことが?と思いますが、実は「時代による味覚の変化」というものがあるのか、ないのか、とても気になるからでした。私はあると思うし、味覚が鈍磨していないのか、危惧もしています。時には、自分の「舌」のことも振り返ってみたいものです。日頃どんな食べ物を乗せ、何をおいしく感じ、何に違和感を感じるのか…。
あじさいの若葉
↑一昨日の嵐で落ちていたあじさいの若葉。あじさいはある程度水だけで生きられる強さがあります。

夫婦一景

2012年04月08日

花冷えの日が続きますね。
今日はお昼を外でとりました。お花見もあってか神保町界隈は結構混雑。入ったお店でこんな光景を目のあたりにしました。
円形テーブルで相席のお隣に、一組の中高年ご夫婦が座られました。そこで…。
奥さんが食べものを少し膝にこぼしたら、「なに、おまえ、きったねーなー!」と大変恐い口調でご主人が言う。こちらとしては不快ではありますが、まぁ、そこまでは大目に見たとしても…。
それからご主人は「まずい、まずい」と連発しながらとっとと食べ終え、「さっ、もう行くぞっ!」と先に階下に降りて行ってしまいました。奥さんのプレートにはまだ半分残っていて食べていたのに、です。奥さんは急いで食べものを口に入れ、大半を残し、コートを着て、後から行きました。
あー、お昼の一時、あっけにとられました。お二人の関係がどういうものか詳しくはわかりませんが、どうしてこうも奥さんは夫に振り回されているのでしょうか?奥さんは別に困った風でもなく、不快感を表しているわけでもなく、ただ平然としていました。長年の蓄積なのでしょう。
見る人が見ればこれはDVですし、別の視点からすれば共依存関係です。二者関係はシーソーみたいなものですね。キィキィ動いているうちはいいですが、一方に傾いて固定化されたら、二人とも余計な力を使うことになるのだと思います。
そんなことを考えていた昼下がりでした。
北の丸公園のお花見
↑北の丸公園のお花見              
桜の花
↑この桜はなんという種類かな?枝がポプラの木のように上に向かっています。

心と脳

2012年04月07日

以前のブログで紹介した「うつ病の最新治療」についてのダイジェスト版が、数日前NHKの朝番組で放映されていました。
トピックは2つ。
光トポグラフィー検査「NIRS(ニルス)」で脳内の血液量の変化を測定すると、うつ病か躁鬱病か、統合失調症かがわかるというもの。うつ病では総体的に血液量の変化が縮小しますが、躁鬱病は縮小しません。
2つめのトピックは、薬効のないうつ患者さんに対して、経頭蓋磁気刺激「TMS」という治療法が有効であるということです。簡単に言うと、キツツキのような音がする磁気刺激を患者さんの左前頭部に照射する治療法です。
番組では「うつは心の病ではなくて脳の病気なんだー」ということが盛んに言われていましたが、この大雑把な解釈はちょっと大丈夫?と心配になりました。「心の病」というと、「几帳面、まじめ、神経質な人がなるもの」ということらしく、脳の病というと「誰もがかかる病気」ということらしいのです。
そもそも、心とは一体何だ?という問題があります。心は脳と切っても切り離せないし、脳だけでは全て説明できないような代物です。うつと脳内神経伝達物質の関係、トラウマと脳内変化の関係は以前から著明な話題でした。
うつは脳の病気といっても、DLPFCという「判断や意欲」を司る脳の部位の働きが低下するためということらしいのですが、じゃあなぜDLPFCが機能低下するの?という疑問は依然残りますね…。
神保町花祭り
↑花祭り、神保町交差点付近で甘酒を配布していました。おいしかった。

千鳥ヶ淵散策

2012年04月06日

今日はお昼時間を1時間延ばすことができたので、北の丸公園、千鳥ヶ淵を散歩してきました。カウンセリングルームから10分くらいで行くことができます。
学生の時にお花見をして以来、その時は人が多すぎて何とも思わなかったのですが、今日は平日のためかほどほどの混雑で、とっても綺麗だなーと感動しながら歩いていました。桜の木が堀の傾斜地に植えられているので、自然と枝垂れ桜のように枝に流れがついているのですよね。それが水面すれすれまで下がり、まことに風情ある景色でした。ボートに乗ったらさぞ夢心地でしょう。
今日は付近の学校の入学式も多かったらしく、式帰りの父兄や子どもたちも来ていました。写真も幾つか撮りましたが、いつも思うのが、写真を撮っている人は目の前の生の光景や風景をしっかり見ていないことが多いんですよね。ファインダーを通してしかものを見ないのに、すっかり見たつもりになってしまう。ですので、今回は目にしっかりと焼き付けて帰りました。一年に一度だけ、せっかくの機会です。
寒緋桜.JPG 
↑寒緋桜。シックな色合い。
白い桜の花
↑何だかリンゴの花のよう。何ていう種類でしょう?
千鳥ヶ淵光景
↑キャスケード桜?



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