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心理 東京
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ブログ 心's LOOM
カップル事情
2012年05月09日
昨日のブログより〜。
フランスの政治家の事実婚のことを書いたのですが、そうしたらある人から「親が2度も3度も離婚などをしてたら、どお?」と聞かれました。うーん、答えに詰まりますね。子どもだったら確かにイヤです。
ですが…。
それは私たちが日本の社会にいるからこそ思うことであって、もしもフランスにいたらどのように思うのでしょうか?子どもはそれなりに生きづらいかもしれないし、そうではないかもしれない。かつて大学受験の1浪はヒトナミと言われていたように、親の☓2も☓3も社会的には大したことがないかもしれない。ただし、子育ての支援や制度が充実していれば。
子どもの立場で心理的にはどうでしょう…。両親の離婚は心の傷になるかもしれないし、何度もパートナーを変える親だと、それだけで家庭が不安定になる可能性も出てくる。
一方…。
親が不幸せな結婚や同棲を仕方なく続けているより、幸せなパートナーシップを築こうと前向きに努力している柔軟な親の方が、大人のモデルとしてはずっといい。子どもにとって、親の不幸ほど混乱を招くものはありません。
フランスにはPACS法(市民連帯契約、1999年成立)といって、同性愛・異性愛カップルの共同生活を、結婚制度よりも緩い制約で、社会保障をしようという法律があります。昨日書いた次期フランス大統領のオランド氏とロワイヤルさんもこの法律の下に「事実婚」を営んでいたのだとか。
国が違うと、同棲・結婚・出産事情などは多様です。その文化的歴史的背景を勉強してみることも面白いかもしれませんね。
世界初
2012年05月08日
昨日朝のBS世界のニュースより。
フランスで大統領選挙があり、現サルコジ大統領から社会党のオランド氏に確か15日より政権が移ることが報道されていました。
これは政治の話ではなく…。
オランド氏と連れ立って歩いていた女性。知的で聡明な感じのきれいな人。「パートナー」と紹介されていて「おや?」と。「オランド氏の事実婚の妻は、先の大統領選でサルコジと戦ったロワイヤル候補だよ」と聞いていたのに、どうも顔が違う。ロワイヤルさんも知的できれいで似ていますが、やはり顔が違う。
調べたら、4人の子を設けたオランド氏とロワイヤルさんは事実婚を解消しており、オランド氏とこの新たな女性も事実婚関係にあるのだとか。因みにこの女性はジャーナリストのバレリーさん。バレリーさん自身も2度離婚して、3人の子どもがいるとのこと。しかも今回、ファーストレディで未婚のパートナーは、世界で初めてとのことです。またバレリーさんは仕事を辞めないと言っている。
へえぇ…。2人とも経済的だけでなく、精神的にも自立した自由な大人なのですね。離婚というと「結婚の失敗」という否定的なイメージで捉えがちだと思うのですが、「婚姻の解消」や「新しいパートナーと関係を築く」ことも、結婚と同じ「一つの選択」なのだと思いました。
もちろんフランスと日本では制度や文化が異なるし、同じようなパートナーシップがそのまま増えていくとは思いませんが、否応なしに世界はこうやって少しずつ変わっていくのかなと思います。
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↑ お酒ではありません。ドイツのオーガニック飲料です。ショウガ味。
老年期
2012年05月07日
大変久しぶりに珠玉の一品に出会いました。それはポーランド映画、『木漏れ日の家で』(2007)。
まずこの映画、20代-30代前半の人には、あまり良さがわからないだろうと思います。恐らく…、退屈かと。老後とか老いとかを少しでも考えたことのある人なら、きっと少なからず響くものがあるのではないでしょうか。
「主人公のアニエラは91歳。愛犬のフィラデルフィア(ボーダーコリー)と共に、生まれ育った木造の古い趣のある家に暮らしている。息子一家との同居を望みつつ、息子や孫とは何となく折りが合わない。老人をなめるよからぬ連中もいる。そんなとき、息子が勝手に家を売ろうと企んでいることを知る。…」
あらすじはさておき、このアニエラが一筋縄ではいかない大変魅力のある老女なのです。「老いては子に従え」的では全くない。自分の意見を持ち、嫌みもユーモアもきかせることができる。おまけに趣味は双眼鏡で隣家の様子を探ること。これは最初、孤独が生む所作?と受け取れたのですが、実は、人への関心を失っていない瑞々しさだと次第に気づきました。アニエラが魅力的なのは、最期まで自分の人生を自分で切り拓いていくところです。家族とハッピーエンド、という単純な話でもありません。かといって、孤独のままに人生を終わるのでもない。愛犬のフィラもとてつもなく可愛い。
モノクロの映画のせいか、最初は眠りそうになったし、また老女の皺の陰影が余計にくっきりしていて気分が多少萎えていたのですが、いつの間にか引きずり込まれ魅了されていました。観たらきっと、女性も男性も生きる勇気が湧いてくる作品です。
喫茶
2012年05月06日
昨日はその後、もう一軒のお寺へと足を運びました。ここは以前と変わらず期待を裏切らず、いかにも浄土といった雰囲気。写真がないのは、夕方で観覧終了間近であったことと、その場に自然と見入っていたので写真を撮るということをすっかり忘れていたからでした。
但しこれはいかがでしょう。↓
これは境内の奥にあるカフェです。昔の洋館を再利用したものです。ここは四方が山に囲まれており、やや高台に位置します。禅寺とカフェ。カフェの斜め下は墓地。大袈裟でもなく、生と死が見事に調和した安寧の地。抹茶だけでは物足りないとき、お腹が空いたとき、疲れてしまったとき、こういうお店があると嬉しいものです。
靴擦れと凝り固まった足をさすりながらお寺に別れを告げ、所用を済ませ、ふと空を見あげると、それはそれはきれいなお月様がありました。帰り道に通りすがりの幾人から「月がキレイだねー、やっと出てきた」と話しかけられ、どうして皆さん月に注目するのかなと不思議に思っていたら、なんと「スーパームーン(地球と月が最も接近する夜?)」という日だったとのこと。皆さんはご覧になりましたか?
歩く
2012年05月05日
今日は立夏。そして子どもの日。街中にはたくさんの子どもや赤ちゃんがいて大層賑やかでした。
こちらもエネルギーを蓄えるために、お気に入りの場所へ出かけてきました。というよりも、鈍った脚を少しでも鍛えるため、と言った方が的確かもしれません。万歩計によれば8-10kmは歩いたことになり、最後は足がパンパンに腫れてカタツムリの歩みで帰宅しました。
自分が好きな場所、心身が穏やかになれる場所というのは、やはり自然が豊かなところですが、特に禅寺の整然とした雰囲気が好きなのでたまに出かけます。
例えばここ↓
しかし、以前ほど清らかな雰囲気を感じなかったのは、一体どうしたわけでしょうか。自分が変わったのか、お寺が変わったのか。5月、草木がいっそう繁茂するときなので、雑然として見えただけなのか。いずれにせよ、あれ、何かが昔と違うなと思いながら一巡し、更なる天地を求めて後にしました。もちろん、一つ一つを見ると、美しいところはたくさんあります。(続く)
幸福とは?
2012年05月04日
今日は束の間の晴れの後、またもや雨の午後でした。どこにも出かけず、のんびりと一日を過ごすことができ、こういう日はとても大切だなと改めて思いました。
何をしたかというと…。道路の草むしり若干と蕗を摘んで下ごしらえしたのと、合間に読書、という平凡だけと安らかな一日です。
読書と言えば、アラン(フランスの哲学者1868-1951)という人が書いた『幸福論』というものを大学で教えている友人から、『絵本 アランの幸福論』(2012 アラン著・合田正人監修・田所真理子絵 PHP研究所)という素敵な本を紹介されたのでそれを読んでいました。絵本といっても、シンプルな線画の絵と、『幸福論』のなかから拾い集めた言葉の格言集みたいなものでした。なかなか興味深い言葉が集められており、絵本の方は既に読み、今は『幸福論』に少し手を出し始めたところです。
↑ 絵本のほうは、こちら。幸福とは、何なんでしょう…。
『幸福論』、これがなかなか難しい…。いつも思想系の本については、何かしら心理療法に役立つところはないかという観点から読むのですが、読み解くのに時間がかかりそうです。ですので、もう少し噛み砕いてから、ご紹介していきますね。
GWの過ごし方
2012年05月03日
肌寒いですね…。今日は憲法記念日です。
せっかくの休日がこのお天気で台無しの方もいると思います。
雨のせいか、GWのせいか、家にいて何となく気が塞いだり、何もやる気がおきなかったり、体がかったるい方もいると思います。
そいうときは、そのままに過ごしましょう。
幾分体力気力のある方は認知行動療法の自動思考表を書いてみるのをおすすめします。興味のある方は言ってください。
それほどではないけれど、まだ体力気力のある方は、ストレッチをおすすめします。無理にでも体を動かすと気分が変わります。お風呂などもおすすめです。ぬるめのお湯にゆっくり30分はつかるとか…。丹念に垢擦り(古い?)をしてみるとか…。体だけでなく、お風呂場の掃除も同時にするとか…。
何もしたくないという方は(したいけどできない、という方もここに含む)、それはそれで心や体の意思なので、いまの自分を尊重してあげましょう。
↑ソファを陣取り、クッションを枕にし、毛布を掛けて、ZZZ…。
「雨の日は、やっぱりね…」と。