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ブログ 心's LOOM
脳と意識2
2012年04月22日
今日のブログも前回の続き。Newton特集「脳」のことです。
現在、脳科学において、「イージー・プロブレム(簡単な問題)」と「ハード・プロブレム(難しい問題)」というのがあるそうです。
例えば、赤いリンゴを見たとき、脳のどこが活動しているかを調べることはイージー・プロブレムなのです。目から入った情報が、神経細胞(ニューロン)を電気信号や化学信号となって伝わり、脳のどの場所で情報処理されるのかは、大方解明されているそうです。脳はまるでコンピュータのようですね。コンピュータが脳のようと言うべきか…。
一方、「あのりんごの赤い色の感じ」がどうやって生み出されているのかは、「ハード・プロブレム」というのだそう。
こういう「〜の感じ」というのを「クオリア」と言って、個人が主観的に感じる「質」のことなのだとか。また同じ目の前の赤いリンゴを見て、「赤いな」と感じたとしても、人によって赤の感じ方は様々なのではないか…。
この個人的・主観的な意識経験が脳のどこで生まれているのか、というのが脳のハード・プロブレムといわれているようです。
へえぇ…。何だか…、むずかしいですね。記憶や学習、嗜好(好き嫌い)などは、この「〜な感じ」よりもっと後の段階の脳の活動なのでしょうか?
個人的には意識の解明(心の解明)が脳科学で全て言い尽くされる日が来ないといいな、少なくとも生きているうちは…と漠然と思います。
↑ねこに意識はあるのか?それとも本能か?
脳と意識
2012年04月21日
Newton 5月号のテーマは「脳と意識」。中吊り広告で気になっていたので買ってみました。
意識とは何か。
脳という物質から(脳科学の立場から)意識について説明することができるのか。
以上2つの観点からの特集記事でしたが、意識が説明されればじゃあ無意識も説明され尽くすの?と益々興味深くなりました。
2/5付けのブログで次のようなこと書きました。
「目の見えない人がいます。彼は視神経や角膜など目そのものの異常はないのですが、脳の中の後頭部・視覚野に損傷があるため目が見えません。視覚野は目から入った情報を処理をするところです。その全盲である人に、あるスライドを一枚ずつ見せていき…スライドには、人の笑った顔、怒った顔、悲しげな顔、困惑した顔など、様々な表情が一つずつ映し出されています。被験者はスライドを提示される毎に、「ネガティヴ」「ポジティヴ」と顔の判断をしていき…悲しげな顔=「ネガティヴ」、微笑んでいる顔=「ポジティヴ」といった風に。目が見えないのに、その人は正確に表情を判断することができる。…これは、人が情動を感じとって判断するのは、目ではなく脳の扁桃体という部分で行うからだそうです。…」
これと同じような面白い実験がNewtonにもありましたので、書いておきます。画像を見てください。正常な視野の人は上段の図のように「ツツジの花、蝶、ボール」が見えます。しかし、左脳の視覚野に損傷がある人は(網膜や視神経には異常なし)、右側のボールが見えなくなります(中段図)。半分視野が欠けるのですね。
けれども半盲の人に「あてずっぽうでもいいからボールの位置を教えて」というと、高い確率で場所がわかるのだとか。これを盲視というそうです。
どうして見えていないのに「この辺」と場所がわかるのか?これは視覚情報処理には幾つかのルートがあるからなんだそうです。例えば「リンゴを見てリンゴが見えた」というような、「意識にのぼる」視覚情報ばかりでなく、無意識のうちに見えている状態が実は沢山あるのではないかということです。
もしかしたら視力に問題のない人でも、例えば自分の背後のことなんかが見えているのかもしれません。というのは飛躍しすぎの考えでしょうかね。
ビブリオセラピー
2012年04月19日
自宅の掃除をしていたら懐かしいマンガ本を見つけたので、カウンセリングルームへ持ってきました。樹村みのりの4部作シリーズ。これメンタルヘルス機関の出版部が売っていたものなんですよ。私は心理の勉強の合間に、ゴロゴロしながら読んで気分転換をはかっていました。
ビブリオセラピーという言葉をご存じでしょうか?ビブリオとは書籍のこと。本を読むことが治療になる、ということです。読書はバカになりません。知識を沢山蓄えて自分を防御することは治療にはなりませんが、本を読むことは書き手との対話ですし、自分の狭い了見が断然広がっていくと思います。
もちろん、良書ならばマンガでもよし。
良書ならば…。といいつつ、うちには毎月数冊のコミックが送られてくるので、結構いろいろなものを社会勉強のために読んでいます。今注目しているのは「闇金ウシジマくん」。こわい世界です…。
アイデア
2012年04月18日
白山通り沿いの銀杏の新緑がとてもまぶしくなってきました。ここを通るときは下を向かず(下は汚いので)、上を向いて歩きましょう〜。
さてさて。
昨夜はETV特集を観たところ、「女性の起業」について報じられていました。これは観ていてとてもためになり、女性ならではの強みと弱点がわかりました。
まず女性ならではのアイデアの豊富さ。
例えば、外でも胸を見せないで授乳できる洋服の製造販売。ふふふっ、男性には想像できないでしょうね。私はかつて都内の地下鉄で堂々と胸を出して授乳させているママを2度も目撃したことがあるのですが、あまりの豊満さに貧血を起こしそうでした…。
それから、ピアスの耳朶の後ろ側の絶対に落ちない金具とか、大型店舗の透き間スペースを賃貸する仕事だとか、女性ならではのユニークな視点が満載でした。
一方、女性たちに不利なのは、資金繰りや経営ノウハウの問題。素敵なアイデアを生かすには女性の頑張りも必要ですが、何より支援の手が欠かせません。何らかの後押しがあれば、ひょいと動ける人たちが実はけっこういるのではないかと思います。
ポイント
2012年04月17日
冷たい雨は止んだのでしょうか。
帰宅してブログを書いています。今夜は帰りに用事があって東京駅の大丸へ…。
最近はどのデパートもポイントカードを発行していますね。大丸なんか何も買わなくても現場へ行っただけで5ポイントがつく機械が設置されており、昨今は家電量販店並みなのね…とびっくりしました。
だけど、このポイントカードが煩わしい。「買い物はこのデパートで」というほどデパートを利用しないので、やたら各地のポイントカードがお財布の中にたんまりと溜まっていくのです。そしていざ、使おうと思うと、既に期限切れ。
今日買ったお店ではお店独自のポイントカードも発行されており、クレジットカード決済をすれば一度に3枚もカードを出すはめになるのです。ポイント、ポイントって言うならば、その分シンプルに値段を引いてほしいものです…。
ポイントは買い物行動を強化する、というほど単純なご時世ではないような気がします。ポイントカードといい、インターネット利用時のユーザーネームやパスワードといい、どれもこれも大氾濫して毎日辟易とさせられます。
皆さんはいかが?
↑ストレスフルな現代に癒しの1枚。これ、小学校の校庭なんですよ。
運転恐怖
2012年04月16日
定休日の今日は諸々の用事を済ませるため、久しぶりに車の運転をしました。桜吹雪のなか、峠を越えてひとっ走り。ひらひら花びらが舞い落ちる下を一人でドライブするのは、なんともいえない開放感がありました。
とはいえ、車の運転は元々あまり得意ではありません。過去数件のもらい事故のせいか、一時期は対向車が飛び込んで来る錯覚が生じてしまい、運転どころか乗車も大きな苦痛でした。だだっ広くて運転し易い産業道路に休日出かけ、左折だけのぐるぐる回る練習、右折だけのぐるぐる回る練習をして何とか慣らしました。ですが今も一月空くと、おっかな運転に。
運転は1つの克服課題。まあ、ちまちまリハビリしていくとするか…。
↑これも久しぶりのファーストフードのお昼。たまに食べるとおいしいですね。
サプライズ
2012年04月15日
昨日の朝でしたでしょうか、面白いニュースをやっていました。
何でも都内で開かれている金魚の品評会で、何百に及ぶ金魚たちが一つ一つの水槽のなかで優雅に泳いでいました。
色取り取りの可愛い金魚たち。えら横のひれ(腹ひれ?)、背びれ、尾ひれ、全体の大きさ、形、鱗模様などで甲乙付けられるようなのですが、どれも可愛く立派で、素人目にはわからない。鮮やかな朱色と白のブチ模様などは、染めの絹織物のよう。
農林水産大臣賞の金魚なんぞは、言われてみればふくよかで美しく、一級品でした。ただし、そう言われてみれば…。
さて、その隣の水槽に、真っ白で正絹のような光沢のふっくらした金魚がひらひらと泳いでいました。これ、何賞だと思いますか?農林水産大臣賞の隣ですよ!都知事賞くらいか何かなのではと…。
ところが、この金魚の垂れ幕には、「びっくりコーナー」とのみ。この見事な金魚、どうやらびっくりするほど大きいみたい。農林水産大臣賞と大きさは変わらないんですけどね。あまりの賞のギャップに笑ってしまいました。
大臣賞はなくとも「びっくり賞」。何とも可愛いではないですか。臨床心理にはサプライズが必要だと先日言われたばかりなのですが、金魚品評会のユニークさにサプライズを受けたのでした…。私も人生のびっくり賞くらい取りたいものです。